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「トラブルでルート外れた可能性も」“地元”でなぜ?護衛艦『いなづま』航行不能(2023年1月10日)
山口県の周防大島沖で10日、海上自衛隊の護衛艦『いなづま』が自力航行できなくなりました。
海上自衛隊によりますと、事故が起きたのは午後0時10分。航行中に大きな衝撃を受け、身動きが取れなくなったといいます。
護衛艦からは油が流出し、海面には約30メートルにわたり、油の膜が広がっているといいます。
映像では、護衛艦の後方で、小型の船が、白いシートのようなものを回収している様子が見えます。流出した油を吸着する作業を行っているようです。
呉基地を母港とする『いなづま』。因島のドックで修理を終え、試運転をしながら基地に帰る途中でした。
船舶の位置情報などを公開するサイト『マリントラフィック』によりますと、事故現場の先で折り返していました。
事故が起きたのは、出航してから約4時間後でした。
『いなづま』が就役したのは、2000年。アメリカの対テロ戦争の支援として、インド洋に派遣されたこともあれば、豪雨災害の時には、被災した人たちに風呂を開放したこともあります。
近年では、北朝鮮のミサイル・核開発で東アジア情勢が緊迫するなか、アメリカの原子力空母とともに日本海で合同演習を繰り返してきました。
そんな護衛艦が“地元”とも言うべき瀬戸内海で起こした事故。防衛省によりますと、自力で航行できなくなったのは、左右両方のスクリューが破損したためで、何かにぶつかったとみられています。
事故が起きた海域は、どんな場所なのでしょうか。
遊漁船船長・田島史也さん:1カ所ちょっと危ない場所があって、座礁しやすいじゃないけど、浅い海域があるんですけど。大きな灯台があって、誰が見ても分かる目印があります。(Q.この辺は護衛艦は通る?)この辺は毎日通る。潜水艦も通りますし、主要な航路であり、沖を通ることはあるが、そこまで寄っている船は見たことない。びっくりしてます。
防衛省は、浅瀬の存在は認識していたとする一方で、通常通る航路だとしています。
元海将で海上自衛隊呉地方隊のトップを務めたこともある伊藤俊幸氏は、こう話します。
元海上自衛隊呉地方総監 金沢工業大学教授・伊藤俊幸氏:我々は海図というものを見ながら動くんですけど、そこには浅瀬になっているとか、水深が全部プロット(記述)されてますから。そこに記述されてない浅瀬があった可能性が一つ。もし(知らない浅瀬が)あったとしても、事前の準備をするんですね。絶対避けるという。その準備を怠っていた可能性。少なくとも浅瀬があるなら、その何メートル前にはかじをきるという計画を立てると思うんです。普通は。
現場には海上自衛隊の船が到着していますが、えい航するのは11日以降になります。
乗っていたのはドックの作業員を合わせて約190人。けがはなく、今のところ沈む可能性がないため、そのまま艦内にとどまるといいます。
【なぜ事故?「確認は基本中の基本」】
◆防衛省前にいる車田慶介記者
(Q.防衛省内では、どのように受け止められていますか?)
記者に対して説明がありましたが、その中では、受け止めや事故に対する見解というのは出ませんでした。
一方で、防衛省内の取材をしてみると「驚いた」という意見が大半でした。
艦艇が航行できる深さがあるのかどうか海図で確認したり、まっすぐ進めているのか目視で確認することは、艦艇を動かすうえで“基本中の基本”だということです。
特に今回のような護衛艦の場合は、他の艦艇よりも人員を多く割いていますので「なぜこのようなことが起こったのか驚いている」というのが防衛省の本音のようです。
海上自衛隊の幹部は、何か障害物が急きょ発生して避けたなどでないならば「極めてイージーなミス」「目をつぶっていたのかと言いたくなる」と語っていました。
(Q.原因については見えてきましたか?)
防衛省の説明では「調査中」という回答しかありませんでしたが、取材をしていると、何らかのトラブルが発生して、ルートを外れてしまった可能性があるということです。
事故が発生した海域は、海上自衛隊が何度も航行している場所ではありますが、乗組員は定期的に変わるため、不慣れな人が乗っていたことが考えられるといいます。
また、クジラなどの海洋生物やごみを巻き込んでしまって、スクリューが壊れてしまうということも過去にあったということで、そういった可能性も考えられます。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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