【謎の死相次ぐ】中国で著名人たちが…名門大教授ら18人も!? 当局なぜ非公表(2023年1月10日)
新型コロナの感染が拡大している中国で、死因が公表されない著名人の死が相次いでいます。ある名門大学では、18人の教授らが死亡したという情報も流れ、当局への疑念が高まっています。
4年ぶりに事実上行動制限のない旧正月。「春節」を迎えようとしている中国。21日からの大型連休を前に帰省ラッシュは既に始まっていて、春節の前後40日間にのべ21億人が移動すると予測されています。
感染拡大により、医療が逼迫(ひっぱく)状況にある上海郊外の病院です。よく見るとベッドの側には自動販売機が。患者は病室ではなくロビーに置かれたベッドで寝かされ、案内掲示板には受診まで約5時間と表示されています。
ベンジャミン・コウリング医師:「入院患者はもう少し増えると思います。特に地方が心配です。今のところ地方では感染が拡大していない場所もありますが、今月後半に控える大型連休での大移動で感染は国内各地に広まることになるでしょう」
中国の現在の感染対策は「症状のある場合は外出自粛を要請する」だけ。春節に伴う民族大移動により、重症化リスクの高い高齢者が多く住む地方の農村部などで感染者が急増することが懸念されています。
先月39歳で亡くなった京劇俳優の儲蘭蘭さん。死因は公表されていませんが、香港メディアは「コロナ感染による合併症」と報道。実は中国では俳優や脚本家、デザイナーなどの著名人がこのところ相次いで亡くなっています。その多くの死因は非公表ですが、ネット上ではコロナ感染を疑う声が多く上がっています。死因非公表の「謎の死」は他にも。
ANN中国総局・冨坂範明総局長:「中国では高齢の科学者や学者が亡くなる数が例年より多いのではないかと話題となっています。ある記事では清華大学で18人、北京大学で28人の元教授らが亡くなったとされています。また、優秀な技術者の集まりである中国工程院でも、12月半ばからきょうまでの間に21人が亡くなっています」
中国政府は、明確なコロナ感染による肺炎や呼吸不全以外はコロナ感染による死として認めていないため、今月に入ってからの死者数は、当局発表では連日1桁。さらにコロナ感染を疑われる著名人の相次ぐ死の原因が非公表となっていることも不信感を高める一因となっています。
ANN中国総局・冨坂範明総局長:「身近でコロナに苦しむ人がいるなかで、当局発表の数字は、あまりにも実態と掛け離れています。ゼロコロナ政策の撤回が失敗だったという印象を与えないためにコロナで亡くなったと言うことができないのではないか、そんな疑心暗鬼も広がっています」
感染状況を正確に発表しない中国の姿勢にWHO=世界保健機関は「中国では新型コロナによる死者の定義が狭い。流行の実態が反映されていない」と指摘。公正な立場を取るよう求めています。
北京市内の製薬工場です。中国初の国産経口薬「アズブジン」が19日から出荷されることが決まり、10日、メディアに公開されました。
これから感染のピークを迎えるとされる地方や農村部。都市部のように医療体制が整っていないところも多いため、感染拡大が懸念されています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
コメントを書く