突然倒産した人気パン店・・・元従業員20人で「復活」 失踪した元社長“娘婿”立ち上がる(2022年1月27日)
昨年末、突然倒産した人気パン店が、元従業員たちの熱い思いによって、26日に復活しました。その裏側を取材しました。
■元社長が失踪・・・倒産したパン店
開店30分前にできた行列。26日、神奈川県伊勢原市にオープンしたベーカリー「リベルベ」。多くの人が待ち望んでいたのには、ある理由がありました。
実は、この店のスタッフは、去年一斉閉店した「ベルべ」の元従業員なのです。
神奈川県を中心に、首都圏に28店舗を展開していた、人気ベーカリーチェーンの「ベルベ」。素材の味にこだわった手作りのパンやケーキが人気でした。
しかし、去年11月、突如倒産し、元社長は行方不明になりました。番組は当時、解雇された元従業員を取材していました。
「ベルべ」元従業員:「10月の末に、社長がいなくなっちゃったんですね。置き手紙だけを置いて、飛んじゃった。大変な思いをしているので、ふざけないでほしい」
担当弁護士によると、負債は50億円を超える見込み。元社長とは、今も連絡がとれない状態です。
■元従業員20人・・・立ち上がる!
突然、職を失い、途方に暮れる多くの元従業員たち。そんな彼らを見て立ち上がったのが、元社長の娘婿にあたる小嶋亮さんです。
株式会社アズ・小嶋亮代表取締役:「私は、元社長の義理の息子にあたる人間なんです。私も当時、『ベルべ』の一店舗の責任者でありましたので、私も同じように解雇になって」
解雇された側であり、元社長の身内でもある複雑な立場ながら、「『ベルべ』の味を再び食卓に届けたい」という思いで一念発起。立ち上げたのが「リベルべ」です。
その店名に込めた思いを、次のように話します。
小嶋亮代表取締役:「『ベルべ』という名前は消してはいけないのではないかと。“リセット”“リスタート”、その“リ”を使って『リベルべ』」
小嶋さんの思いに共鳴し、新店舗には20人の元従業員が集結。オープンまでの2カ月半、看板や屋根をリニューアルし、ベルベのロゴ入りの袋は1枚1枚、手作業で修正しました。
■運命の日・・・パン2100個“完売”
そして、26日に迎えたオープンの時、店の外には行列ができました。
店内には、ベルベでも人気だったおよそ80種類のパンが並び、多くの客でにぎわいました。
この女性は、トレーに乗り切らないほど、たくさんのパンを買っています。
用意した2100個のパンは完売。予定より2時間早めて店を閉めました。
小嶋亮代表取締役:「思っていた以上に、皆さんにお買い求め頂いて、本当にうれしい限りです。この味を少しでも、街に提供していけたらと考えております」
(「グッド!モーニング」2022年1月27日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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