中国でコロナ拡大も「旅行しやすく」 世界が“水際強化”で猛反発(2023年1月5日)

中国でコロナ拡大も「旅行しやすく」 世界が“水際強化”で猛反発(2023年1月5日)

中国でコロナ拡大も「旅行しやすく」 世界が“水際強化”で猛反発(2023年1月5日)

 感染が拡大するなかでも旅行者が急増している中国です。ところが、当の中国は世界が強める水際措置に猛反発していて、「各国が政治問題化しようとしている」と批判を強めています。

 中国各地でも新年を祝う花火が打ち上げられ…。この年末年始、駅や空港には旅行を楽しもうとする人たちの姿がありました。“ゼロコロナ”から解放された旅行です。

 旅行客:「また外国に行けるのが本当に楽しみです。もう長いこと外国でスキーをしていませんから」「仕事で外国に行きます。政府の緩和は良いと思います。少なくとも旅行はしやすくなりました」

 ただ、そのゼロコロナの突然の緩和の影響か、中国では感染が爆発的に広がっています。

 アメリカ、バイデン大統領:「(Q.現在の中国の対応を心配していますか?)心配している。だが中国からの入国者には、検査を受けさせるなどの手順を実行すればいいだけだ」

 日米韓や英仏などは中国からの渡航者に対する検査の強化を決定。モロッコは入国そのものを禁止しました。

 水際対策の強化に中国は反発しています。

 中国外務省・毛寧報道官:「各国が政治問題にしようとせず、ウイルスとの戦いに集中して早い克服に向けて協力を強めることを心から願っています」

 ただ、WHO=世界保健機関は各国の対応に理解を示しています。

 WHO、テドロス事務局長:「各国が自国の市民を守れると信じる対応を取ることは理解できます」

 その理由は中国の“報告”にあります。

 WHO、マイケル・ライアン氏:「入院者数やICUの利用者数、特に死者数について、中国の報告は実態より少ないと考えています」

 中国政府は先月下旬、死亡者の集計方法を変更。肺炎か呼吸器不全で死亡した場合のみをコロナ関連の死者とすると発表しました。

 WHOは「定義が狭すぎる」と問題視しています。

 WHO、テドロス事務局長:「中国に対して入院者数と死者数に関する、より迅速で信頼できる情報の提供を引き続き求めます」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

ANNnewsCHカテゴリの最新記事