63歳男性に日常的に暴行疑いで32歳隣人逮捕…親族に恐喝疑いも 殺害に関与の可能性も（2023年1月4日）
大阪府堺市の集合住宅で去年、男性が死亡しました。警察は、日常的に男性に暴行を繰り返していたとして、隣に住む男を逮捕しました。
去年１１月、堺市中区の集合住宅で、唐田健也さん（当時６３）が部屋で死亡しているのが見つかりました。唐田さんは肋骨が折れていて、体に複数の打撲のあとがあったことなどから、警察は殺人事件として捜査しています。
そして警察は１月４日、唐田さんに対して日常的に暴行を繰り返していた疑いで、隣に住む無職の楠本大樹容疑者（３２）を逮捕しました。去年１０月から１１月にかけて、堺市の中区役所などで１１回にわたって暴行を繰り返していたとみられています。
楠本容疑者の知人によりますと、楠本容疑者はこれまでもトラブルが絶えない人だったといいます。
（楠本容疑者の知人）
「結構、周りからはあいつやばいぞみたいな。怒り声とかものすごく聞こえるらしいんですよ。怒鳴り声が。元々住んでいる人が引っ越ししたりとか、住民トラブルみたいなのが結構あったみたいなんですよ」
警察によりますと、楠本容疑者が堺市の中区役所で生活保護の相談をする唐田さんを暴行した際、区役所の職員なども目撃していたということです。楠本容疑者は、唐田さんが亡くなった直後に、親族に対して「貸した金を保険で返済しろ」などと区役所で恐喝した疑いでもすでに逮捕されています。
（唐田さんの親族）
「（楠本容疑者が）『兄貴に金を貸してる』と言うんですよ。俺は格闘家やとか言って、シャドーボクシングで殴る真似するんですよ。役所の職員２人がいるのにやで。（職員は）何も言わないんです。（返済の）誓約書を楠本が書き始めたんですよ。役所がもうサインせぇみたいな言い方するんです」
楠本容疑者は警察の調べに対して「暴行と呼ばれるようなことはしていません。じゃれあうように手でする程度の認識です」と容疑を否認しているということです。警察は、楠本容疑者が唐田さんの殺害に関与した可能性もあるとみて、慎重に捜査を進めています。
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