「不徳の致すところ」「熱心にやったことをアンフェアだと言われても仕方がない」AOKI前会長が起訴内容認める 五輪汚職|TBS NEWS DIG

「不徳の致すところ」「熱心にやったことをアンフェアだと言われても仕方がない」AOKI前会長が起訴内容認める 五輪汚職|TBS NEWS DIG

「不徳の致すところ」「熱心にやったことをアンフェアだと言われても仕方がない」AOKI前会長が起訴内容認める 五輪汚職|TBS NEWS DIG

東京オリンピック・パラリンピックを巡る一連の汚職事件で初めての裁判が開かれ、大会組織委員会の元理事への贈賄の罪に問われているAOKIホールディングスの前会長ら3人は、起訴内容を全面的に認めました。

大手紳士服チェーンを一代で築きあげた、AOKI前会長の青木拡憲被告(84)。きょう、その姿は法廷にありました。

午後1時すぎ、黒いスーツ姿で証言台に立ちました。

青木被告
「間違いありません」

少し高い声で、短くはっきりした口調で起訴内容を認めました。

青木被告らAOKI元幹部の3人は、東京オリンピックで大会スポンサーになることや、公式スーツの製造販売などで便宜を図ってもらうため、組織委員会の元理事の高橋治之被告に、あわせて2800万円の賄賂を贈った罪に問われています。

AOKI前会長 青木拡憲 被告
「(Q.高橋被告に何をお願いしたんですか)…」 

賄賂とされたのは、AOKI側が高橋被告の会社との間に結んだ月額100万円のコンサルタント契約。特捜部は、この契約で払われたコンサルタント料が賄賂にあたると指摘し、青木被告もきょうの裁判で違法性を認めました。

青木被告
「私の不徳の致すところで、もっと注意深く判断すべきだった。熱心にやったことをアンフェアだと言われても仕方がない」 

さらに、弁護人から「高橋氏の影響力に期待したか」と聞かれると、青木被告は「はい」と答えました。

一方、きょうの裁判ではAOKIも含め5社から総額およそ2億円の賄賂を受け取ったとされ、否認を続ける中心人物、高橋被告の役割についても明らかにされました。検察側が高橋被告が理事に選ばれたいきさつについて、組織委員会の森喜朗元会長や竹田恒和副会長の供述内容を明らかにしたのです。

森 喜朗 元会長の供述(検察側証拠より)
「高橋さんにはスポーツビジネスの知見を活かして、スポンサー探しや電通とのやりとりなどを担当してほしかった。高橋さんと一緒に青木会長と会食した際の印象が良かった」 

竹田 恒和 元副会長の供述(検察側証拠より)
「当初、組織委員会にはマーケティングに詳しい理事がおらず、私が高橋さんを推薦した」

さらに検察側は、組織委員会の元職員が「高橋氏に『AOKIのスポンサー選定を早くしろ。今すぐやれ』と言われ、審査の優先順位を上げた」と供述したことも明らかにしました。

一連の五輪汚職事件で初めてとなる裁判。否認を続ける高橋被告の審理に今後どう影響するかも注目されます。

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