【福岡市などで“異臭”】「硫黄のにおい」通報相次ぐ 「二酸化硫黄」濃度が上昇
21日、福岡市などで「異臭がする」との通報が相次ぎました。ガス漏れなどは確認されていませんが、大気には異変が発生していました。火山の噴火に伴って発生するという「二酸化硫黄」の濃度が高まっていたのです。
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日本有数の温泉地である神奈川県箱根町の観光スポット・大涌谷には21日、多くの観光客の姿がありました。
観光客
「東京です。子ども、温泉いれてあげたくて。初めての温泉なんです」
ここで感じられるのが、鼻をつく“独特のにおい”です。
観光客・子ども
「くさいよ」
観光客・親
「卵か」
観光客・子ども
「卵だよ」
観光客
「硫黄の香りがしますよね。独特ですね」
「硫化水素」という火山ガスに含まれる成分で、こうしたにおいが漂うのも温泉地ならではのことです。
観光客
「旅行に来た気分になりますね」
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一方、21日に温泉の“独特なにおい”が漂っていたのは、温泉とは似ても似つかない場所、福岡市の街中でした。
街の人
「電車降りた時から硫黄のにおい。温泉の時にかぐにおい」
「玄関あけてすぐ硫黄のにおいするねって話を家族としていた」
「自宅周りだけかなと思ったら、この辺もくさかったから、気持ち悪い」
中には、家の中でにおいを感じたケースもありました。
平日の朝に突如起きた“異臭騒ぎ”。消防局によると、21日午前7時20分すぎから異臭を訴える通報が相次いだといいます。
記者
「午前8時頃から雨が降り始めました。温泉地に行ったときのような硫黄のにおいは収まりません」
なぜ“異臭騒ぎ”が起きたのか。
西部ガスによると、当時、ガス漏れなどは確認されていませんでした。ただ、このころ、大気に異変が発生していました。通常、火山ガスなどに含まれる「二酸化硫黄」の濃度が高まっていたのです。午前5時と8時のデータを比較すると、実に20倍以上となっていました。(福岡市中央区春吉 福岡市環境局HPより)
さらに、この異変は福岡市だけでなく、久留米市や佐賀・鳥栖市などでも起きていたということです。二酸化硫黄は火山の噴火に伴って発生するといいますが、福岡管区気象台によると、九州内の火山に目立った変化はないといいます。
二酸化硫黄は火山の噴火に伴って発生するといいますが、福岡管区気象台によると、九州内の火山に目立った変化はないといいます。
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原因不明の二酸化硫黄の急増。人体に影響はないのか、専門家に聞きました。
東京大学 マグマ学専門・藤井敏嗣名誉教授
「硫黄の酸化物なんですけど、毒性があって、濃度によってずいぶん違いますが、通常よりも少し濃い状態だと、吸い込んでしまうとせき込んだり、目がかゆくなったりする。今回、問題になってる濃度だと、ほとんどなんにも起こらない。敏感に我々は感じますけど、それ自身が何か、健康に影響を及ぼすというほどではない」
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福岡県は、佐賀県などと情報交換しながら、異臭の原因について調査するということです。
(2022年12月21日放送「news every.」より)
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