【独自】カラスの大群 “冬の空”各地で 目撃情報相次ぐ…「異常な数」岐阜駅に集結【もっと知りたい!】(2022年12月21日)

【独自】カラスの大群 “冬の空”各地で 目撃情報相次ぐ…「異常な数」岐阜駅に集結【もっと知りたい!】(2022年12月21日)

【独自】カラスの大群 “冬の空”各地で 目撃情報相次ぐ…「異常な数」岐阜駅に集結【もっと知りたい!】(2022年12月21日)

 今、全国各地でカラスの大群の目撃情報が相次いでいます。中でも、異常な数が確認されたのは、岐阜駅の近くでした。取材を進めると、意外な事実が分かりました。

■“我が物顔”駅を占拠…電車来ても逃げず

 空一面に飛び交うおびただしい数の黒い鳥たち。先月、神奈川県のJR小田原駅周辺で撮影された、カラスの大群です。

 現場に行ってみると、線路の上の電線には、おびただしい数のカラスたちがとまっていました。

 我が物顔で駅を占拠しているカラス。電車が来ても、逃げる様子はありません。

 街の人:「ちょっと怖い。不気味な印象」「電線にもとまっていて、下を通る時に、フンを落とされたらどうしようと思って、走り抜けたりとか」

■大群なす理由「冬のエサ条件が悪くなり…」

 こうしたカラスの大群に関する情報は、10月下旬ごろから、全国各地で相次いでいます。

 隙間なくカラスで覆われているのは、秋田県大館市の電線です。

 静岡県浜松市の住宅街に突如、現れた大群。よく見ると、女性がほうきを持って追い払っているのが分かります。

 撮影者:「鳥が襲われていて、母がダーッと急いで、助けなきゃ!と思って。行ったら、こういう感じで(カラスが)逃げていって。全然、カラスが普段いないんです。『なんで、こんなにいっぱいいるんだろう』って」

 なぜ、ここまでカラスが群れをなしているのでしょうか?専門家は、次のように話します。

 宇都宮大学・杉田昭栄名誉教授「小さな群れとして生活していたものが、冬の(エサの)条件が悪くなることによって、できるだけ良い場所に集まってくる結果、見た目として大きな群れになっていると」

 野山にエサが少なくなる冬場は、都市部に大群で飛来することによって、効率よくエサを見つけているのだといいます。

■“フン被害”も…有名神社「困っている」

 中でも、今年になってとんでもない数のカラスが押し寄せているとの情報が寄せられたのが、岐阜市のJR岐阜駅です。

 街の人:「神様が降臨したのかなと思いました」「真っ黒だもん。すごいもん。渦になって飛んでくるから」「ヒッチコックの『鳥』という映画を思い出して、このカラスに襲われる時が来るんじゃないかと思いました」

 人々が口をそろえて恐れるカラスの大群。カメラが捉えました。

 連日、夕方になるとこうした光景が見られるJR岐阜駅。SNSにも、多くの動画が投稿されています。

 駅周辺では、フンの被害がひどく、岐阜市は毎日清掃作業を行っていますが、キリがありません。

 市によると、カラスは、北側に位置する金神社や金公園周辺をねぐらにしているといいます。

 金色の鳥居で有名な金神社。カラスについて宮司に話を聞いてみました。

 本郷啓介さん:「ここ10年くらいは(被害が)あるでしょうね。変わりません。私たちも困っております。もうフン公害ですね、カラスの」

■関係者「高層マンション工事で脅威?」

 なぜ今年になって、岐阜駅にも大群が押し寄せるようになったのでしょうか?

 岐阜市は、そもそもカラスの個体数が増加している点を挙げています。一方で…。

 杉田名誉教授:「(カラスが)元々いた場所に不都合なことが起きていると。(街の)開発とか、あるいはエサがとれなくなったとか。元々の場所に住めなくなって、都合の良い場所を探しているうちに、駅にたどり着いた」

 岐阜市から依頼を受け、カラスの捕獲を行っている関係者は、こんな推測もしています。

 防除研究所・川瀬耕司さん:「高層マンションが今、工事しているんですね。(工事が)カラスのねぐらのすぐ近くにはなりますので。カラスは、意外と環境の変化に敏感に反応するもので。そういうところで脅威を覚えて、岐阜駅のほうに移動したということも考えられる」

 岐阜市は今後、駅周辺のカラスを詳しく調査する方針です。

(「グッド!モーニング」2022年12月21日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

ANNnewsCHカテゴリの最新記事