【プーチン大統領】狙いは…“蜜月関係”ベラルーシ3年ぶり訪問

【プーチン大統領】狙いは…“蜜月関係”ベラルーシ3年ぶり訪問

【プーチン大統領】狙いは…“蜜月関係”ベラルーシ3年ぶり訪問

ロシアのプーチン大統領は19日、隣国・ベラルーシを訪問しました。天然ガスと原油価格についてベラルーシに有利な条件での提供を約束し、見返りとして軍事協力の強化を取り付けました。ロシアによる“キーウ再侵攻”が警戒される中、プーチン大統領の狙いとは?

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19日、ウクライナの首都・キーウにある電力インフラ施設がドローン攻撃を受け、大規模な火災が発生しました。住宅も破壊され、室内は大きく損傷していました。

これと同じ日にロシア国防省は隣国・ベラルーシで訓練するロシア軍の映像を公開。大きな砲撃音が鳴り響いていました。

そのベラルーシのミンスクを、ロシアのプーチン大統領が19日、3年ぶりに訪問しました。空港では、ベラルーシのルカシェンコ大統領がハグで出迎えました。この2人は、“蜜月関係”ぶりが際立ちます。2019年、ロシア・ソチで一緒にアイスホッケーやスキーをしたり、テラスで景色を眺めたりしていました。

ミンスクで19日に行われた共同会見でも、ルカシェンコ大統領はプーチン大統領と並んで座り、「ご存じのように我々2人とも侵略者であり、この世で一番有害で毒のある人物だ」と述べ、“世界一有害で毒がある”とのジョークも飛ばせる仲だとアピールしました。

イギリスメディアの15日のインタビューで、ウクライナ国防相は「来年2月にもロシアがキーウに再侵攻する可能性がある」と警戒感をあらわにしました。

こうした中、プーチン大統領は経済支援を求めるルカシェンコ大統領に、ベラルーシ向けの天然ガスと原油価格を有利な条件で提供することを約束しました。その見返りとして、「軍事協力の強化」を取り付けました。

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プーチン大統領の狙いについて、ロシア政治に詳しい慶応義塾大学・廣瀬陽子教授は「具体的には『ベラルーシ軍に参戦してほしい』ということだと思います。戦争が始まってからは、ベラルーシだけが“旧ソ連内での信頼できる盟友”みたいになってしまっている」と述べました。

廣瀬教授は、国内の問題を抱えるベラルーシの参戦は考えづらいとした上で、“キーウ再侵攻”に動くロシア軍のために領土を使わせるなど協力する可能性は高いと指摘しました。

また廣瀬教授は「(ロシアにとって)キーウ攻略にはベラルーシ、つまり“北からの攻撃”が極めて大きなカギを握ると思います。『ベラルーシの協力なくしては(キーウ再侵攻は)できない』ということで訪問を行ったと思います」と分析しました。
(2022年12月20日放送「news zero」より)

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