【裁判】池袋暴走事故の遺族をSNSで“侮辱” 法廷で遺族男性は…
池袋暴走事故の遺族の男性を侮辱するようなツイートをしたなどの罪に問われている男の裁判。遺族の男性が法廷で、ひぼう中傷の恐怖を訴えました。
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事故で妻子を亡くした松永拓也さん(36)
「真菜と莉子のことを“お荷物”だと、人をもののように扱った彼の言葉。そのことをしっかりと重さをとらえて、しっかり反省できる人間になって、しっかりと更生してほしい」
無職の油利潤一被告(23)は、2019年に東京・池袋でおきた暴走事故で妻の真菜さん(当時31)と娘の莉子ちゃん(当時3)を亡くした松永さんに対し、SNSの投稿で侮辱した罪などに問われています。
油利被告による投稿
「金や反響目当てで闘っているようにしか見えませんでした。そんな父親、天国の松永莉子ちゃん(3歳)と松永真菜さん(31歳)が喜ぶとでも??」
“金や反響目当て”、“お荷物の子ども”などと、松永さんのSNSに投稿していました。
19日の裁判に出廷した松永さんは、「事件以降、私の言論の自由がなくなってしまったような感覚に陥っています」とひぼう中傷に対する恐怖を訴えました。また、油利被告が真菜さんと莉子ちゃんの名前をあげて投稿したことについては、「この3年間、どれだけ妻と娘に会いたいと願い、それが絶対にかなわないという現実に打ちのめされてきたか。この人に何が分かるのか、怒りと悲しさで涙が出てきました」。
一方、油利被告は、髪を何か所も結んだ姿で出廷。松永さんから「油利さん」と声をかけられると、松永さんを見つめて意見陳述を聞く様子もありました。
松永さんは、「明らかに、私を侮辱する意図があったと確信しています」とした上で、「厳正な処分を受けた上でしっかりと更生することを強く望みます」と述べ、油利被告には自らと向き合う時間などが必要だと訴えました。
検察側は、「松永さんの妻子への愛情をやゆする意図があったのは明らか」で「再犯する可能性が高い」として、別の事件とあわせて懲役1年および拘留29日を求刑。これに対し弁護側は、“投稿は松永さんに対するものではない”と主張。本人も反省していることから、執行猶予付きの判決を求めました。
松永拓也さん(36)
「自分自身が傷ついたからといって、他の人を傷つけていいと思っているあなたは少し間違っていますよと(油利被告に)伝えました。今回の事案をもとに侮辱罪、ひぼう中傷というものの抑止力になってほしい」
判決は、来月13日に言い渡される予定です。
(2022年12月19日放送「news every.」より)
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