【北海道の障害者施設】知的障害者カップルに“不妊処置”提案 6組12人が処置受ける

【北海道の障害者施設】知的障害者カップルに“不妊処置”提案 6組12人が処置受ける

【北海道の障害者施設】知的障害者カップルに“不妊処置”提案 6組12人が処置受ける

北海道江差町にある障害者施設で、結婚などを希望する知的障害があるカップルに対して、施設側が妊娠しないよう不妊の処置を提案していたことがわかりました。これまでに6組が処置を受けたということです。

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福祉法人あすなろ福祉会 樋口英俊理事長(19日午前)
「だから私、真剣に話してるんだって話なんですよ。どうも、だから、ずっと解せない」

19日に行われた会見で言葉に熱がこもるのは、北海道江差町の障害者施設「あすなろ福祉会」の理事長たちです。

知的障害のある夫婦やカップルなどが一緒に暮らすことができるこの施設で明らかとなったのは、障害がある2人の間の子供を巡る対応についてです。

福祉法人あすなろ福祉会 樋口英俊理事長
「男女が生活することによって妊娠することもあり得るでしょ?交際を望むということになれば、その周りの障害となることを取り除いていこうということなんです。全部受け持ってって言ったら、うちは一番の子育てということができないから」

結婚などを希望するカップルに対し、施設側が提案したのは不妊処置です。男性にはパイプカット、女性には避妊リングの装着を提案し、これまでに知的障害のある6組、12人が処置を受けたといいます。

不妊処置の提案は20年以上前から行われていたといいます。

Q.不妊処置を拒否したという理由で退去させたという事実はない?

福祉法人あすなろ福祉会 樋口英俊理事長
「ないです!」

施設側は、強制的に促したことはなく、本人や家族との話し合いで決めたことだと説明しました。

福祉法人あすなろ福祉会 梅村雅晴常務理事
「本人たちは子育てが自分たちにできないってわかっていますので。自信もないですし。一切、誰も不幸せになっていないのにこんな問題になって、私どもの方が驚いているだけです」

福祉法人あすなろ福祉会 樋口英俊理事長
「あなた方は机上の論理、私は生活歴の話。彼らが経験した今までの人生経験値だし、経験値の中で察して、(子育てが)いけると言った人は、残念ながらカップルの中の保護者にいない。あくまで現象を話している」

実際に不妊処置を受け、現在、入居しているというカップルは…

男性入居者(40代)
「一緒になりたいからと(施設に)言って、とにかく一緒にさせてくださいという話をしてきました。自分たち、嫌がって(不妊処置)やったわけではないので、自分・本人から言ったことなので」

Q.お子さんは?

男性入居者(40代)
「望んでないです。ただ、一緒にいたいだけ」

女性入居者(40代)
「一緒です」

Q.最初、嫌だなと思ったことは?

女性入居者(40代)
「ありません!」

19日午後、北海道と町は施設への聞き取りを開始しました。

北海道の担当者
「理事長含め、法人の職員の方に内容について伺ってまいりました。慎重に道として検討してまいりたい」

今後、慎重に対応を検討するとしています。
(2022年12月19日放送「news every.」より)

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