【報ステ】氷に阻まれ…昭和基地“目前”で足止め 南極観測船「流氷域」に到達(2022年12月16日)
テレビ朝日が同行取材を行っている、南極観測船『しらせ』は、出発から約1カ月をかけて、南極の昭和基地まであと少しのところまでたどり着きました。
◆同行取材を続ける吉田遥ディレクター
しらせは今、流氷域に入り、辺り一面真っ白な世界が広がっています。
現在の気温は1度前後で、冷たい風が吹いていて、非常に寒いです。
時折、船の横をペンギンやアザラシが通りかかることもあって、いよいよ南極に着いたという実感が湧きます。
ただ、航海は険しい道のりが続きそうです。
流氷域といっても、氷が押し固められていて、船が思うように進んでいません。
夜通し氷を砕きながら進んでいますが、数時間に数百メートルしか進まない状況です。
このペースが続くと、この流氷域を抜けるのに、数日かかる恐れもあるということです。
昭和基地まで残り100キロまで来ていますが、今まさに航海最大の山場を迎えています。
(Q.氷を砕きながら進むというのは、体に伝わってくるものはありますか?)
船内にいても、地響きのような轟音と、地震のような揺れがあります。
パソコンに向かっていても、なかなか集中できない日々が続いています。
(Q.隊員の皆さんの様子はどうですか?)
隊員の皆さんは本当に慌ただしい日々を過ごしている印象です。
というのも、オーストラリアを出港してから、すぐ暴風域に入り、船全体が大揺れする毎日が続いていました。
食事を取る時も、食器をちゃんと持っていないとこぼれてしまったり、バランスを取らないと船内の移動も一苦労という毎日でした。
そして今、氷の世界に閉じ込められていて、目まぐるしく環境が変わる日々を過ごしています。
それでも自身の観測を進めたり、南極基地到着後に向けて着々と準備を進めています。
(Q.船酔いは大丈夫ですか?)
「船酔いは気持ちの問題だ」と、自衛隊の方から教わったので、強い気持ちで乗り越えることができました。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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