「後発地震注意情報」スタート “前触れ”で巨大地震に備える|TBS NEWS DIG
巨大地震などへの備えを呼び掛ける新たな注意情報の運用が、きょうから始まりました。「避難は呼びかけない」という新しいタイプの災害情報とは?
全国に甚大な被害をもたらした、11年前の東日本大震災。岩手県宮古市は巨大な津波に襲われました。
実はこの2日前…同じ三陸沖を震源とするマグニチュード7.3の地震が起きていました。
こうした“前触れ”とも受け取れる地震を防災にいかすため、国はきょうから新しい注意情報の運用を始めました。
想定震源域でマグニチュード7程度以上の地震が発生した場合、対象地域に「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を発表。続く巨大地震の発生に備え、いつでも避難できる準備をするよう呼びかけます。
一方で、実際に巨大地震が起きる頻度はわずか100回に1回程度として、「事前避難」は呼びかけません。
復興が進む宮古市でも、再び巨大な津波に襲われる可能性があります。
記者
「こちらの漁港では、最大で30メートル近い津波が予想されています。どのぐらいの高さになるのか、ドローンを飛ばしてみたいと思います。あの高さですか…かなり高いですね」
別の漁港で見てみると…
漁港から堤防を越え、内側へ。想定では、海から1キロあまり内陸の集落でも、最大3メートル以上浸水するおそれがあるとされています。
市は注意情報が発表されてもただちに避難所は開設せず、「状況をみて検討する」としていますが、これに市民は…
宮古市民
「避難せず日常生活…?戸惑いますね」
一方、震度6弱以上の地震や津波が想定されていないのに、注意情報が発表される地域もあります。
北海道・七飯町。この町では津波の到達が予想される函館市や北斗市と通勤・通学での人の行き来が多いため、対象地域に加わりました。津波警報が発表されるなどした場合には、近隣の市からの広域避難も受け入れられるよう準備を進めています。
七飯町情報防災課 菅井和典 防災・危機対策官
「普段、海沿いにいないということで認識が薄れるかもしれませんので、その注意喚起というのを、七飯町もしていかなければいけない」
注意情報は、北海道から千葉まで太平洋側を中心に広い範囲に発表されます。日頃の備えに加え、注意情報が出たときには、より一層危機感を高めることが命を守る行動につながります。
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