寝たきりの夫と息子を放火殺人の罪 女に懲役20年求刑(2022年12月16日)
千葉県旭市で自宅に放火し、寝たきりの夫と障害を持つ息子を殺害した罪に問われている女の裁判員裁判で、検察は懲役20年を求刑しました。
大橋とし子被告(66)は去年11月、旭市の自宅に火を放ち、夫の芳男さん(当時67)と息子の芳人さん(当時32)を殺害した罪に問われています。
大橋被告は、これまでの裁判で放火したことなどを認める一方で「息子を殺害するつもりはなかった」などと起訴内容を一部否認しています。
今月16日の論告求刑で、検察は「夫は目前に炎が迫っても逃げられない状況で、多大な苦痛を受けながら殺害され、その残虐性は極めて高い。また、息子は最も信頼していた母に命を断たれた」と指摘しました。
そのうえで「追い詰められる事情、酌むべき点はある」として、懲役20年を求刑しました。
一方、弁護側は犯行後、息子を必死に助けようとしたことからも息子への殺意はなかったとしたうえで「寝たきりの2人を一日中介護する負担は極めて重く、他の解決方法を考えることができない状態だった」と情状酌量を求めました。
判決は22日に言い渡される予定です。
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