【悲鳴】都内で氷点下 江戸時代から続く“秘湯”も影響? 雪と寒さに苦悩の冬(2022年12月15日)

【悲鳴】都内で氷点下 江戸時代から続く“秘湯”も影響? 雪と寒さに苦悩の冬(2022年12月15日)

【悲鳴】都内で氷点下 江戸時代から続く“秘湯”も影響? 雪と寒さに苦悩の冬(2022年12月15日)

 東京都内も15日朝は、氷点下を観測し、洗濯物が凍るほどの寒さとなりました。関東各地で、今季一番の冷え込みとなるなか、江戸時代から続く秘湯旅館も対応に追われています。

 東京・瑞穂町では14日干した洗濯物が凍るほどの寒さです。15日、今シーズン一番の寒さとなった東京。八王子は今シーズン初めて冬日となりました。1月上旬並みの寒さです。都内の鮮魚店では骨にしみるような寒さのなかでの開店作業。鮮魚店ならではの苦悩もあります。

 魚次三・小柳勝さん:「(手袋の)中に水が入ると余計冷たさが維持される」「暖房なしです。魚に暖かいのが当たるのは良くないので。暖房の風とか」

 東京から車で3時間。栃木県那須町。標高1260メートル地点では路面が凍結し足元が滑りやすくなっています。そんなつるつるの坂道で台車を押す人がいました。栃木県那須町にある江戸時代から続く旅館…。

 納品に来た人:「積雪になって固まり始めれば登れないですよ」「(Q.このホースから流れているのは)お湯です。温泉です。路面だけは溶かすという感じです。これも源泉かけ流しです」

 路面が凍るほどの寒さとなった栃木県那須町。そこに古くから親しまれてきた秘湯があります。奥那須というエリアに立つ江戸時代から続く一軒宿、北温泉旅館。およそ1200年前、修行をしていた天狗が見つけたと言い伝えられています。そんな天狗にちなんだ「天狗の湯」には巨大な天狗の面が飾られています。露店風呂では幻想的な雪景色を楽しむこともできます。ところが、これからの冬のシーズン、苦労も多くあります。

 北温泉旅館(9代目予定)・熊谷恵蓮さん:「こちらの坂道は車両侵入禁止地帯で我々が自らスコップを用いて上の方まで雪かきをしています」

 駐車場から旅館の間の道を手作業で雪かきしているといいます。そんな、苦労の絶えない温泉旅館ですが、いま、危機に直面しています。

 北温泉旅館(9代目予定)・熊谷恵蓮さん:「なかなか苦しい状況ではある」

 直面していたのは“値上げの波”です。

 北温泉旅館(9代目予定)・熊谷恵蓮さん:「ガスヒーターのガス燃料をこちらのほうでまかなっていて、現在、価格の高等がありガス全体の価格が厳しい状態」

 さらに…。自慢の薪ストーブに使う薪も…。

 北温泉旅館(9代目予定)・熊谷恵蓮さん:「値段が高騰してしまって薪一束で約600円前後かかる。それがすべてとなると結構な値段になってしまう」

 それだけではありません。“秘湯”ならではの苦悩が…。

 北温泉旅館(9代目予定)・熊谷恵蓮さん:「ここ2年のコロナの影響で閉店した旅館がいくつもあり、こちら一帯をすべて受け持っていたクリーニング業者が1軒や2軒の旅館のために、こちらにクリーニングした物を運ぶのは運送費が割に合わないということで、こちらの方もやむをえなく断られてしまいました」

 それでも…。
 
 北温泉旅館(9代目予定)・熊谷恵蓮さん:「やはり那須町、昔から残る建物を残したい気持ちがありますので頑張っていきたいとは思っています」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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