【解説】日本海側を中心に猛吹雪や大雪警戒 寒波の影響はいつまで?

【解説】日本海側を中心に猛吹雪や大雪警戒 寒波の影響はいつまで?

【解説】日本海側を中心に猛吹雪や大雪警戒 寒波の影響はいつまで?

日本付近にはこの冬一番の寒波が襲来していて、日本海側を中心に猛吹雪や大雪が心配されています。この寒波の影響はいつまで続くのか、気象予報士の木原実さんに聞きました。

13日(火)に寒冷前線が通過していき、その後、冬型の気圧配置が強まって上空には強い寒気が流れ込んできました。北日本から西日本の日本海側の地域では、沿岸部を中心に風も強く、吹雪になっているところもあり、14日(水)午後5時半時点で、北海道や秋田、山形には暴風雪警報が発表されています。

――この先も冬の嵐は続く?

14日(水)午後6時時点では、北日本の日本海側や北陸地方を中心に雪の範囲が広がっています。また、冬型の気圧配置で等圧線が混み合っているため、日本海側の地域では北風が強まり、山形県や新潟県、石川県では、瞬間的に30メートル以上の突風が吹いたところもありました。

この後も、15日(木)にかけて同じような地域で雪が降り続き、局地的には雪の降り方が強まるところもあるでしょう。また、北日本では15日(木)夜遅くにかけて雪を伴って非常に強い風が吹き、冬の嵐が続きそうです。引き続き、暴風や高波、猛吹雪や吹きだまりによる交通障害などに警戒が必要です。

そして、これで終わりではありません。週末の17日(土)ごろからは第二弾の寒波が襲来します。上空1500メートル付近の寒気の予想をみてみると、今回の寒波は15日(木)以降、いったん弱まるようにみえるのですが、その後は次の寒波が南下してきて、18日(日)には、平地でも雪になる目安と言われる-6℃以下の寒気が関東を含め日本列島をすっぽりと覆う予想です。

――ということは、関東にも影響が出る?

そうなんです。週間予報によると、15日(木)以降も北日本では雪が続き、新潟など北陸では、平地では雨のところもありますが、内陸部では雪が降り続く見込みです。

そして、今週末にはさらに強い寒波がやってきて、17日(土)には宇都宮など、関東でも雪の可能性。また、福岡でも17日(土)、18日(日)は雪の予報が出ています。

吹雪の際は、運転中の視界の悪化に加えて、吹きだまりやスリップ事故による立ち往生や、鉄道などの公共交通機関も遅延や運休の可能性があります。

毎年のように、車の立ち往生によって長時間動けなくなってしまうという事案が発生していますので、念のため、車内には防寒着や飲み物などを備えておくといいでしょう。

そして、大雪や吹雪の際は、電線への着雪などによって停電したり、水道管の破裂によって断水したりしてしまうということもあります。

普段から備蓄品の確認を習慣づけ、電気を使わない石油ストーブやカセットストーブなどを備えておくと安心です。
(2022年12月14日放送「news every.」より)

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