南米ペルーで暴動 7人死亡 “汚職疑惑”で拘束の前大統領支持者が猛抗議(2022年12月13日)
南米ペルーで混乱が広がっています。汚職疑惑が浮上し、拘束された前大統領の支持者による抗議デモが各地で勃発。治安部隊と衝突し、少なくとも7人が死亡しています。
催涙弾が打ち込まれると、すかさず人々が駆け寄り投げ返します。路上では火の手が上がり、町には発砲音が鳴り響きました。
ペルーの首都リマは混乱に包まれています。
路上に繰り出した人々が求めているのは「総選挙の実施」。そして「前大統領の解放」です。
ペルーでは7日、議会によってカスティジョ前大統領が罷免(ひめん)され、ボルアルテ副大統領が、新しい大統領に就任しました。
そしてカスティジョ前大統領は憲法に反して議会を解散しようとしたなどとして拘束されたのです。
これに前大統領を支持する人々が怒り、連日、抗議の声を上げているのです。
首都だけではありません。南部アレキパでは、空港に群衆がなだれ込み、ターミナルが閉鎖に追い込まれました。同じく南部の町イカでは、あちこちに火が放たれました。
前大統領の支持者が多い農村部では特に抗議が激しく、各地で道路も封鎖されています。
命を落とした人たちもいます。
11日から12日にかけての衝突では、10代の若者を含む7人が死亡しました。
死亡した少年の姉:「母はとても傷付いています。私の弟が殺されたんです。彼は学生アスリートでした。私たちは正義を求めています」
死者も出るなか、ボルアルテ大統領は2026年に予定されている総選挙の前倒しを議会に提案しました。
ペルー、ボルアルテ大統領:「議会の合意を得るために取り組みます。総選挙を2024年の4月に前倒しするためです」
ただ前倒ししても、まだ1年以上先。抗議が収束するかは見通せません。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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