【虐待か】入所者の“全裸写真”など撮影 特別養護老人ホーム

【虐待か】入所者の“全裸写真”など撮影 特別養護老人ホーム

【虐待か】入所者の“全裸写真”など撮影 特別養護老人ホーム

北海道西興部村の特別養護老人ホームで、職員が入所者の全裸や下着姿の写真を撮影する虐待があったことが明らかになりました。この施設を運営する法人を巡っては、障害者支援施設でも虐待が起きていました。

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うっすらと雪が積もった北海道の西興部村。その中心部に建つ特別養護老人ホーム「にしおこっぺ興楽園」で職員による“虐待”があったことが明らかになりました。

にしおこっぺ興楽園 松岡晃司施設長(13日)
「ご利用者とご家族の皆さんに大変ご心配とご迷惑をおかけしました。介護という職種に対して意識が薄れていたなということもありますし、誤った写真を撮った」

虐待とは、その“誤った写真”です。去年3月、施設の職員が60代から90代の入所者80人に対して、全裸や下着姿の写真を撮影したというのです。“全裸写真”について施設側は、直前に入所者が骨折する事案があったため、ケガの有無を確認するために写真を撮ったと説明しました。

にしおこっぺ興楽園 松岡晃司施設長
「画像を残していたら、病院受診時に傷があれば、前日なかったと証明できるということで」

事態を把握した村は調査を開始し、今年5月に「入所者の尊厳を損なった」として虐待にあたると認定しました。虐待に関わったのは、ほぼすべての職員にあたる32人でした。

にしおこっぺ興楽園 松岡晃司施設長
「職員の中には『これはダメだ』、『いやだ』という職員もいましたので、それが上に伝わらなかったというのも原因の一つだと思います。今後、このようなことが再び起きないようにしたい」

施設では写真のデータを削除し、撮影を指示した職員6人を処分しました。当時の施設長はすでに退職したということです。

北海道は今年5月、この施設とともに、運営する法人「にしおこっぺ福祉会」に行政指導を行いました。ただ、この法人を巡っては、今年5月から6月にかけて、この法人が運営する別の施設でも入所者への虐待があったことが発覚しています。

記者
「法人が行政指導を受けた同じころ、運営する別の施設でも入所者への虐待が繰り返されていました」

障害者支援施設「清流の里」で、入所者を全裸で長時間放置したほか、暴行ともとれる行為など、少なくとも38件の虐待が明らかになっています。

清流の里 菊川博幸施設長(7日)
「働く中でのストレスが多いのかなと思っています」

同じ法人が運営する施設で相次いだ虐待行為。北海道は年内に再びこの法人を行政指導する方針です。
(2022年12月13日放送「news every.」より)

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