『米10kg現物支給』だと市場混乱?大阪の吉村知事「デジタルクーポン」を検討方針(2022年12月12日)
大阪府の吉村洋文知事が表明した『米10kg配布』ですが、その配布方法をめぐり揺れています。
(大阪府 吉村洋文知事 11月25日)
「大阪の全ての子どもたちに、子ども1人当たり10kg相当のお米をお送りします」
今年11月、大阪府の吉村洋文知事は物価高騰への支援策として、府内全ての18歳以下の子ども約140万人を対象に米10kg相当を配る考えを明らかにしました。費用は約77億円の見込みです。
吉村知事は、現金を配ると保護者の遊興費になってしまうおそれがあるとして、主食である米を『現物支給』する方針を強く示していました。この現物支給をめぐって不安の声を上げた人がいます。大阪で米穀店の経営にも携わる米流通評論家・常本泰志さんです。
(米流通評論家 常本泰志さん)
「本当に腹立たしいしかないです、正直。スーパーさんで売れなくなったと、ディスカウントスーパーさんで売れなくなったと、じゃあ、そこに納入している米卸し業者の売り上げも下がってきますので、ひょっとしたら倒産してしまう可能性もあるので」
常本さんは、現物支給だと街の小さな店では数か月間は米が売れなくなる上、米の流通市場が混乱すると話します。
(米流通評論家 常本泰志さん)
「コシヒカリとか銘柄が指定されてしまったら、コシヒカリを買いたいときに、どうしても足りないとなり値段が上がってくる。最終的に支給が終わった後の相場が、値段が上がってしまうのではないかというおそれがあります」
こうした声などを受け、吉村知事は12月12日、各家庭に米を配送するのではなく、米限定のデジタルクーポンを検討する方針を示しました。また希望すれば米以外の日持ちする食料品も選べるとしています。吉村知事は来年3月中には支給を始めたいとしています。
(大阪府 吉村洋文知事 12月12日)
「地域限定で使えるようなデジタルお米クーポンのようなものはやるべきだと思っています。スーパーや小さな米穀店も府内には多くありますから、そういったところで購入できるような仕組みを検討していきたいと思っています」
大阪府で起きた『令和の米騒動』。街の人にも話を聞きました。
「デジタルが苦手は人はちょっと困るなって思って」
「クーポンでもらったほうが買う日にちが選べる」
「現物が届くよりは選んで買ったほうがいいかな」
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