【22歳の女逮捕】高齢者のカードだましとり50万円引き出した疑い
高齢の女性からキャッシュカードをだましとり、現金50万円を引き出した疑いで22歳の女が逮捕されました。女は犯行前、通信アプリ「テレグラム」を用意するよういわれたといいます。そのアプリには、犯罪に悪用されやすいいくつかの“特徴”がありました。
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今年10月、銀行員を装い80代の女性からキャッシュカードをだましとり、現金50万円を引き出した詐欺などの疑いで、姫野円容疑者（22）が逮捕されました。
姫野容疑者は「東京で仕事をすることに憧れてやろうと思った。バイトを辞め副業を探していた」と話し、SNSを使って副業を探していたといいます。ツイッターに連絡があった中から1つ選ぶと、通信アプリ「テレグラム」を入れるよう指示されたといいます。すると、連絡がきて――
バイト募集した人物（テレグラム上）
「東京で荷物を運ぶ仕事です」
姫野容疑者は、「詐欺ではないか」と疑ったといいますが――
バイト募集した人物（テレグラム上）
「警察公認で安全です。とりあえず東京に来てほしい」
その後、指示通り正装を購入し、愛知県から上京。被害者からだましとったカードで50万円を引き出し、そのうち報酬として5000円を受け取ったということです。
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実際、SNS上には「安全」などとうたった高額収入のアルバイト募集が投稿されていました。
ツイッターを見てみると――
投稿内容
「日当10万円以上のバイトありますよ。
グレーですけどね（笑）
ただ肉体的には楽です。」
「報酬50以上 逮捕リスク抑えてます」
このような内容のツイートが投稿されており、最後には、「闇バイト 裏バイト 裏掲示板 叩き」と、はっきり書かれているものもありました。
専門家は警鐘を鳴らします。
ITジャーナリスト 成蹊大学 高橋暁子客員教授
「高収入すぎるバイト・副業というのは怪しんだほうがいいです。特にSNSの中で募集される傾向にあるので、基本的には近づかない」
そして、こうしたバイト募集で目立ったのがやはり、「連絡手段：テレグラム 必ずテレグラムのご準備お願いいたします」という投稿での指示でした。姫野容疑者が使っていたのも「テレグラム」。これはロシアで開発されたという通信アプリです。
――テレグラムはどういうもの？
ITジャーナリスト 成蹊大学 高橋暁子客員教授
「メッセージを時間で自動的に消えるようにできるので、秘密裏にやりとりしたい場合に非常に多く使われています」
高橋暁子氏によると、テレグラムには「メッセージが自動的に消える」「復元できない」「運営側も見ることができない」などの特徴があるため、犯罪に悪用されやすいといいます。
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姫野容疑者は「間違いありません」と、容疑を認めているということです。
(2022年12月8日放送「news zero」より）
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