【最新!卵事情】たまご街道で聞く 生みたて直売 苦渋の100円UPも…(2022年12月8日)

【最新!卵事情】たまご街道で聞く 生みたて直売 苦渋の100円UPも…(2022年12月8日)

【最新!卵事情】たまご街道で聞く 生みたて直売 苦渋の100円UPも…(2022年12月8日)

 食卓を支える卵の高騰が続いていますが、新鮮な卵が集まる人気スポット「たまご街道」で最新事情を取材しました。

 その地域は、かつてないほどの窮地に立たされていました。

 神奈川県相模原市にある通称「たまご街道」。

 古くから続く7戸の養鶏場が点在し、それぞれが卵の直売や卵を使ったスイーツの販売を行っています。この場所から聞こえてくるのは…。

 卵の直売所:「一番(卵が)いる時期に値上げして心苦しい…」

 取れたての新鮮卵を使った料理が楽しめるのは、養鶏場が運営するカフェを併設した直売所です。ここから聞こえてくるのも…。

 買い物客:「高いから、どうしようかなと思っちゃう」「(Q.どうしようというのは?)買うが、高いなと思いながら買っている」「(値上がりは)いやーつらい」

 物価の優等生、卵が値上がりしています。

 この直売所では今年、卵1キロあたり約100円の値上げに踏み切りました。カフェの料理も1割ほど高くしています。

 そうせざるを得ない理由、それは…。

 カフェを運営、小川フェニックス・久木田幸城さん:「今までにないような飼料(えさ)の高騰」

 背景にあるのは卵を産むニワトリの飼料、つまり餌(えさ)代の高騰です。

 トモロコシなどから作られる餌は、その多くを海外からの輸入に頼っていますが、ウクライナ情勢などの影響で価格が上昇しているのです。

 カフェを運営、小川フェニックス・久木田幸城さん:「どこまで(価格が)上がるか見えない状況。苦渋の決断ではあったが、品質を維持していくうえで今までにない上げ幅になってしまったが値上げした」

 加えて養鶏場が今、最も警戒しているのが…。

 カフェを運営、小川フェニックス・久木田幸城さん:「鳥インフルエンザに関しては正直、怖い」

 今シーズン、国内で過去最速となる10月末に1件目が発生した鳥インフルエンザ。

 これまでに合わせて16道県で鳥インフルエンザが確認されていて、処分された鳥の数は約418万羽に上ります。これは過去最多を上回るペースです。

 小川フェニックス・久木田幸城さん:「うちの鶏舎になります、ニワトリさんたちが暮らしているお部屋。殺菌という意味で石灰をまいている。出入りする車両等に付着しているウイルスが入らないように」

 久木田さんの養鶏場では、これまでにないほどの対策を取っているといいますが、それでも不安は拭えません。

 小川フェニックス・久木田幸城さん:「対策していた養鶏場でも(鳥インフルエンザ)出してしまっていると思う。気を抜かず最善(の対策)をしていくことが現状」

 鳥インフルエンザの流行で供給量が減れば、さらに価格が上昇する可能性もあるといいます。

 餌代の高騰と鳥インフルエンザのダブルパンチ。

 東京市場の卵の卸売価格は1キロあたり273円と、今年に入って右肩上がりを続けていて、2013年に記録した最高値に迫っています。

 この人も焦りを隠せません。

 アキダイ・秋葉弘道社長:「もう…歴史的値上がりと言っても過言じゃない。きょう237円、平年約178円」

 平年より60円も上昇した販売価格。一体どこまで上がるのか、秋葉社長の見立ては…。

 アキダイ・秋葉弘道社長:「需要としては年内は増え続けます。(1パック)250円から280円くらいまでいってもおかしくない状況ですね」

 そして、卵の高騰で大打撃を受けているのが…。

 プティット・レノール、小泉直也さん:「(負担は)重いですよね、卵が高いというのは感じますよね」

 クリスマスに向け、書き入れ時の洋菓子店。例年より早いペースでケーキの予約が入っているといいます。

 プティット・レノール、小泉直也さん:「24日、25日が土日ということもあって、皆さん早めに動いて頂けている」

 一方で、ケーキに卵は欠かせません。

 プティット・レノールでは、卵の仕入れ値が去年に比べて1キロあたり50円以上、上がったといいます。

 この時期定番のショートケーキは値上げしづらいため、チーズケーキなど他の商品を値上げすることで対応しています。

 プティット・レノール、小泉直也さん:「(クリスマスは)楽しみなイベントではあるんですけど、やはり全体で赤字になったらまずいというところで、うまくやりたいとは思っています」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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