【3回目の誤抜歯】院内で共有されず 患者からの指摘で発覚 長崎大学病院

【3回目の誤抜歯】院内で共有されず 患者からの指摘で発覚 長崎大学病院

【3回目の誤抜歯】院内で共有されず 患者からの指摘で発覚 長崎大学病院

長崎大学病院で、誤って別の歯を抜く医療事故「誤抜歯」が発生したことが6日、明らかになりました。発覚のきっかけは、患者からの指摘でした。この病院では、過去にも誤抜歯の事故が2回起きていて、再発防止策もとっていたといいます。

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街の人は、どのような歯のケアをしているのでしょうか。

大学生(21)
「(歯の)定期検診みたいなのに、2か月に1回くらい行ってます」

大学生(19)
「ホワイトニング行きたいなって。『マスク外す』って、これからなったら、口元大事かな」

“一生で一度しか生え替わらない”大切な歯が誤って抜かれる医療事故が、長崎大学病院で起きました。6日、長崎大学病院は会見を開き、「被害を受けられた患者さんに深くおわび申し上げます」と深々と頭を下げ、謝罪しました。

歯の模型を使って説明した大学側によると、11月8日、30代の女性患者に親知らずを抜く手術を実施しました。左側にある「上下の親知らず2本」を抜く予定でしたが、実際に抜いたのは「下側の左右の親知らず2本」でした。つまり、抜く予定がなかった「下あごの右側の親知らず」を誤って抜いたのです。

今回の医療事故は、院内に置かれている「ご意見箱」への患者からの投稿で発覚しました。

長崎大学病院 澤瀬隆副病院長
「患者さんからの声で、初めてこれ(医療事故)を知った。これは非常に医療安全上、許しがたいところ」

担当医と、口腔(こうくう)外科の診療課長も、女性患者への“誤抜歯”を把握していましたが、病院内では共有されなかったというのです。

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実はこの病院では、過去にも誤った歯を抜く医療事故が起きていました。

1回目の誤抜歯は、2020年でした。「親知らず」を抜くはずが、その1つ手前の「親知らずではない歯」を誤って抜歯しました。

長崎大学病院 澤瀬隆副病院長(1回目の“誤抜歯”について)
「30代患者の上顎(じょうがく)左側“第三大臼歯”の抜歯を実施しました。しかし、実際は間違えて、上顎左側“第二大臼歯”を抜歯しています」

さらに、その4か月後の2021年にも再び、「親知らず」ではなく、その手前の「親知らずではない歯」を抜歯していました。

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病院側は立て続けの医療事故を受け、「再発防止策」をとっていましたが、それでも医療事故は再び起きてしまいました。

会社員(39)
「『親知らず』…分からないんですかね。抜く歯と、抜かない歯。それがびっくりです」

大学生(19)
「やっぱり歯は一生付き合っていくものだから、そういうところはちゃんとしてほしい」

澤瀬副病院長は「どのようにして防げるのか、原因究明と防止策が必要かと思っています」と述べました。長崎大学病院は「口腔外科内に本質的な問題がある」として、6日から口腔外科の診療を原則停止しています。
(2022年12月7日放送「news zero」より)

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