患者の資産狙い?何度も銀行へ 認知症妹に耳元でささやき…女性医師が詐欺未遂か(2022年11月29日)

患者の資産狙い?何度も銀行へ 認知症妹に耳元でささやき…女性医師が詐欺未遂か(2022年11月29日)

患者の資産狙い?何度も銀行へ 認知症妹に耳元でささやき…女性医師が詐欺未遂か(2022年11月29日)

 死亡した患者の口座から現金1930万円をだまし取ろうとした疑いで逮捕された女性医師。現金を引き出すために利用したとみられるのは認知症を患った患者の妹でした。

 警察車両から降りてくる女。医師の菊池美佐子容疑者(44)です。

 自分が診ていた患者が亡くなった後、その患者の預金1930万円をだまし取ろうとした疑いが持たれています。

 死亡した患者の金…。

 菊池容疑者は7月7日、まずは自分で死亡患者の口座から現金を引き出そうとしました。しかし、名義人でないことを理由に断られます。

 菊池容疑者は同じ日、今度は死亡患者の妹を連れて同じ銀行を訪れました。

 妹は80代で、認知症を患っていました。菊池容疑者は、その妹に死亡患者本人のふりをさせて金を下ろそうとしたのです。ところが…。

 菊池容疑者や死亡患者の妹の口座でないことに気付いた銀行員の通報によって事件は発覚しました。

 対応した行員は、菊池容疑者が妹の耳元で姉の名前をささやくなど不審な様子を見逃しませんでした。

 菊池容疑者はその後、認知症の妹の養子になっていて現在、「菊池」姓を名乗っているのもそのためです。7月の事件当時は「村上」姓でした。

 警視庁は菊池容疑者が死亡患者や妹の土地や建物などの資産相続も狙っていた可能性もあるとみて捜査しています。

 大澤孝征弁護士:「書面で養子縁組届を提出すれば認められるのが原則。(提出は)1人でも構わないわけですから。しかし、意思能力がかなり不十分になっていることを利用して養子縁組をさせたことが認定されれば、その行為自体は無効になるし、犯罪行為の一部を構成することになる」

 調べに対して菊池容疑者は「銀行には認知症の妹に頼まれて行っただけ、死んだ人の預金を払い戻すことが悪いこととは知らなかった」と容疑を否認しています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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