ロシア製ミサイルがポーランドに着弾 ウクライナの迎撃ミサイルが誤って落下の可能性も専門家「NATO軍がロシアを攻撃する最悪の事態も」|TBS NEWS DIG

ロシア製ミサイルがポーランドに着弾 ウクライナの迎撃ミサイルが誤って落下の可能性も専門家「NATO軍がロシアを攻撃する最悪の事態も」|TBS NEWS DIG

ロシア製ミサイルがポーランドに着弾 ウクライナの迎撃ミサイルが誤って落下の可能性も専門家「NATO軍がロシアを攻撃する最悪の事態も」|TBS NEWS DIG

ポーランドのウクライナ国境付近にロシア製のミサイルが着弾し、2人が死亡しました。
ロシア側は関与を否定し、ウクライナの迎撃ミサイルが誤って落ちた可能性が高まっています。
今後さらに緊張が高まることになるのか。NATOはどのように動くのか、専門家に聞きました。

■ロシア製ミサイルがポーランド着弾 ロシアは関与を否定

ホラン千秋キャスター:
ポーランドにミサイルが着弾したことで、緊張が一層高まった瞬間がありました。

ポーランド外務省によると、11月15日、ウクライナとの国境付近の村
「プシェボドフ」にロシア製ミサイルが着弾したということでした。これによって2人が亡くなっています。

ロシア製のミサイルは、一体どこから来たのかが重要になるわけですが、ミサイルが着弾したとみられるところの写真では、地面が大きくえぐれ、車両も傾いている状況がわかります。このミサイルに関して、ゼレンスキー大統領は「ロシアのミサイルがポーランドを攻撃した」と発言していました。しかしロシアの国防省は、「緊張を高めようとする意図的な挑発行為だ」として、ロシアは関与していないと否定しました。

ミサイルは一体どこから来たのか。アメリカのバイデン大統領は「軌道から考えると、ロシアから発射されたとは考えにくい」と発言していました。

ミサイルがどこからやってきたかの可能性について、防衛省防衛研究所の高橋杉雄さんと明海大学教授の小谷哲男さんにお話を伺いました。

1つ目の可能性は、ウクライナの迎撃ミサイルが誤ってポーランドに着弾したという可能性。ウクライナの迎撃システムは、ロシア製のミサイルを使用しているので、着弾したのがロシア製のミサイルだというところは一致している。ですので、ロシア製ですけれども、ウクライナから誤って着弾したという可能性が今は高いと見られているわけです。

16日正午ごろ、小谷さんに取材を行ったところ、もう1つの可能性もやはり捨てきれないのではないかというお話でした。ロシア側が意図的にポーランドを攻撃した可能性です。これによりNATOがどのように反応してくるのかという出方を見極めるために、攻撃した可能性もあったという話でした。

井上貴博キャスター:
アメリカ、NATOともに大変冷静に情報を精査していた印象はありますが、今はウクライナの迎撃ミサイルが誤ってポーランドに落ちたという線で話が進んでいると考えていいのですか?

TBS報道局 秌場聖治外信部長:
どうやらその可能性が高そうですね。そもそもポーランドも、最初に外務省がロシアの大使を呼びつけたとき、ロシア製のミサイルが着弾したことについて説明を求めるとしています。もしロシアが打ったものだとしたら、ロシアからのミサイルによって2人死んでるわけですから厳重に抗議するとか、そういう表現を使うはずですけれども、早急に説明を求めるという表現にとどまったこと。
そしてバイデン大統領の話、どうやらウクライナの迎撃ミサイルシステムS300だと見られていますが、これが間違ってポーランドに落ちたのではないかという話になりつつあります。

なぜ、そんなに早くわかるのかと疑問に思われるかもしれませんけれども、NATOの偵察機はNATOとウクライナの国境の辺り、つまりポーランドとウクライナ国境を含むあたりを極めて頻繁に飛んでいます。なので、ミサイルの軌道を感知していた可能性がある、その情報をシェアしていた可能性があると見ています。

井上キャスター:
もう1つは、タイミングについて。ロシアとしては大変重要視していたヘルソンという場所をウクライナに奪われた直後である。またG20の最中であった。このあたりのタイミングはどう見ていくべきでしょう?

TBS報道局 秌場聖治外信部長:
もしロシアが意図的にやったことであれば、タイミングについて考える意味はあると思いますが、ウクライナによる迎撃ミサイルであった場合は、あまり関係がないとなりますよね。もちろんこの夜は、ウクライナ全土にたくさんのミサイルが飛来しました。
これ自体はG20などを意識したものだと言ってもいいかもしれませんが、ポーランドに着弾したことに対しては、まだ意図のようなものを断定する段階にはないと思います。

井上キャスター:
秋元さん、少しずつ情報がわかってきてますけれども、いずれにしても犠牲者が2人出ているということには変わりないですね。

オンライン直売所「食べチョク」 秋元里奈代表:
状況が悪化してしまうのではないかと不安になるようなニュースだったなと思っています。ただ、ロシアが苦戦していることが伝えられてる中で、この行動をロシアがやったのであれば、あまり合理性がないかなと思うので、どうなっているか調査を見たいなと思っています。秌場さんにお伺いしたいなと思ったのが、今回の件はロシアの国内だとどう報道されたり受け止められているか、わかっていたりするのでしょうか?

TBS報道局 秌場聖治外信部長:
ロシア側は、やはり挑発だというような言い方をしています。彼らの言わんとするところは、西側あるいはウクライナが事態をエス…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20221116-6052473)

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