鳥インフル対策!動物園で『鳥のお引っ越し』感染拡大の要因の一つは「渡り鳥のフン」(2022年11月16日)

鳥インフル対策!動物園で『鳥のお引っ越し』感染拡大の要因の一つは「渡り鳥のフン」(2022年11月16日)

鳥インフル対策!動物園で『鳥のお引っ越し』感染拡大の要因の一つは「渡り鳥のフン」(2022年11月16日)

天王寺動物園でも鳥インフルエンザの感染対策が行われていて、一部の鳥が引っ越しをしています。11月16日に取材しました。

 51種約440羽の鳥類を飼育する大阪の天王寺動物園。鳥インフルエンザの感染防止に向けた対策が進められています。

 (天王寺動物園 今西隆和さん)
 「和歌山県での鳥インフルエンザの発生を受けてエジプトガンというこの子たちを引っ越ししました。こちらはネットが張ってあるので野鳥が入って来ない。野鳥に接触する可能性のある獣舎にいる鳥は引っ越ししています」

 屋外にいたエミューも4日前から屋内施設に引っ越しました。全国各地で昨年度を上回るペースで感染が広がっている鳥インフルエンザ。感染が広がる要因のひとつが、感染した渡り鳥など野鳥のフンといわれています。

 天王寺動物園では元々多くの鳥を野鳥と接触しないようにしたエリアで飼育・展示していますが、今回、和歌山県や兵庫県で鳥インフルエンザが確認されたことを受けて、野鳥と接触する可能性のあるエリアにいたエミューなど4種類の鳥を別のエリアやバックヤードに引っ越しさせました。

 (天王寺動物園 今西隆和さん)
 「どこで発生したかというのと、どのくらいの頻度で出ているかというので、段々基準を上げていって、防疫体制を組んでいます」

 天王寺動物園が最も心配しているのが「鳥の楽園」というエリアです。

 (天王寺動物園 今西隆和さん)
 「天王寺動物園から10km前後、それくらい近いところで発生したら、ここは閉めます。一番こわいのがここなんですよね。たくさんの鳥がいるので」

 今年11月に入り鳥インフルエンザの感染が確認された和歌山県のアドベンチャーワールドでは、16日現在も休園が続き、これまでにアヒルやダチョウなど63羽を殺処分したほか、感染が確認されたモモロイロペリカン1羽を含む5羽を安楽死させるなど対策が続いています。

 天王寺動物園にとっても他人事ではありません。天王寺動物園では、来園者に対して、野鳥が死んでいたり弱っていたりするのを見つけても不用意に触らないよう呼び掛けています。

 (天王寺動物園 今西隆和さん)
 「正直こわいですね。いつ起こってもおかしくない状態なので。段々じわじわ近づいてきているなという感じはしています」

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