コロナ感染拡大&物価高で2重苦の飲食店 忘年会シーズン前に“覚悟の作戦変更”のワケ(2022年11月13日)

コロナ感染拡大&物価高で2重苦の飲食店 忘年会シーズン前に“覚悟の作戦変更”のワケ(2022年11月13日)

コロナ感染拡大&物価高で2重苦の飲食店 忘年会シーズン前に“覚悟の作戦変更”のワケ(2022年11月13日)

13日、東京で新たに確認された新型コロナの感染者は6922人、9日連続で前の週の同じ曜日を上回りました。
これから忘年会シーズンを迎える飲食業界では原材料費の高騰とコロナのダブルパンチに懸念の声が上がっています。

▽忘年会どうする?“感染拡大“受け止めさまざま
(佐々木一真アナウンサー)「午後7時の六本木けやき坂です。街を彩るイルミネーションと東京タワーを一緒に写真におさめようとたくさんの人が訪れています」
第8波への懸念が高まる中、忘年会に参加するか聞いてみると…
(会社員 30代)「ワクチンもちゃんと打ってるし、対策もしているので、これ以上制限するのも難しいし、ぜひ(コロナ前のように)元通りににぎわってやりたいなと思う」
その一方で…
Q.忘年会は参加する?
(会社員 20代)「行きたい気持ちはあるんですけど、お客さんにコロナになってうつしてしまっても大変なので、まだ我慢するべきなのかなという気持ちもあります」

▽「またかよ!」値上がりにコロナ…飲食“2重苦“
感染者の増加、物価高騰のダブルパンチで年末シーズンを目前にした飲食店は大きな影響を受けています。
(焼肉「ほるもんスタジアム」 横川真悟代表)「今回(感染者増加)は本当に“またかよ”って思いましたからね」
Q.規制の無い年末商戦で忘年会など期待は高い?
「あります、あります!そこ目がけてますから!そこを台無しにされたらもうお話にならない。」
週末、満席となり賑わう店内…しかし平日は一転、厳しい状況にあるといいます。その要因の1つが仕入れ値の高騰です。
Q.これはどういう資料?
「値上げのお知らせですね。仕入れ値はほぼ全部上がっていますよ。こんなの初めてですよ、意味が分からない…これ(値上げ)多分また来ると思う」
店は9月、メニューを見直し一部商品の値上げをしたものの再び仕入れ値が上昇。利益が上がらないといいます。さらに…
「ビールの値上げが思った以上にでかい」
Q.どのくらい上がっている?
「1樽20Lで1200円」
先月、忘年会シーズンに向け、飲み放題プランを考えていた矢先の値上げに難しい判断を迫られていました。
「飲み放題でビールが無いとかってあまり考えづらいので…」
止まらない値上げラッシュ。肉卸業者からの情報収集も欠かせません。
(横川代表)「地域によって動いているとか動いてないとかある?」
(肉卸業者)「僕が回ってる所は同じような状態ですね。値段高いどころかそもそも物がないのもありますね。今は牛豚鶏の内臓はもうカツカツです。国産物もいま品薄で少数しかないのを安くはできない…」
この日も街を歩き周辺の店の状況を確認します。
「結構入ってますね、信濃路は…あ!入ってる加賀屋も入ってるめちゃくちゃ…今ざっと通った感じ客単価2000円3000円いかない店が入っている感じですね」
客単価3000円程を設定しているこの店では1000円の差が…平日限定のサービスメニューを打ち出すなど値上げの中、身を切る対策を講じます。来店客は…
(来店客)「高いのはダメですけど(このお店は)何とか食べに来られるレベルなので頑張ってほしい」
「(給料が)上がる見込みないし…今まで4品頼んでいたのが3品になるっていう話じゃないですか。」
(横川代表)「いやーキツイなこれ…」
飲食店の厳しい現実がありました…
(横川代表)「一日に(週末は)10万とかプラスになる日もあるんです。ただ5万、4万円とか2日連続でマイナスになったりする。平日は真っ黒(マイナス)ですよ…」

▽忘年会シーズン「守りに入ったら終わり」
コロナや円安に翻弄され続ける飲食店。しかし店は忘年会向けのメニューを打ち出し、勝負するといいます。飲み放題の中にはもちろんビールも…
「何もしなかったら絶対につぶれるじゃないですか…。今まで制限とか出ていた時の作戦は『いのちだいじに』だったんですけど、9月から作戦は『ガンガンいこうぜ』に切り替えたので…12月に守りに入ったら終わりですからね」

11月13日『サンデーステーション』より
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

ANNnewsCHカテゴリの最新記事