「感情的になったら良い成績は残せない」火事で亡くなった村田兆治さんが9日前に記者に明かした“暴行事件”の真相｜TBS NEWS DIG
元プロ野球選手の村田兆治さんが自宅の火事で死亡しました。村田さんは今年9月、空港の保安検査員への暴行容疑で逮捕されていましたが、亡くなるわずか9日前、JNNの記者に対して、「暴力は見解の違い」などと率直な胸の内を語っていました。
11日午前3時半ごろ、東京・世田谷区にある村田兆治さんの住宅の2階部分で火事がありました。
当時、家に1人だった村田さんは病院に運ばれましたが、死亡しました。死因は一酸化炭素中毒とみられています。
今年9月。村田さんは羽田空港の保安検査場でトラブルとなり、保安検査員の女性の左肩を押したとして、暴行の疑いで逮捕され、その後、釈放されました。
JNNの記者は11月1日、当時の状況を改めて取材しようと村田さんの自宅に手紙を投函。すると翌日、村田さん本人から電話がありました。亡くなるわずか9日前のことでした。
「さっき家に帰ってきて手紙読んだよ」
電話口からは穏やかな村田さんの声。
「子どもたちに希望をもって勇気をと言ってきた立場なので、逮捕という形になって、子どもたちに迷惑をかけた。申し訳ないよ」
現役引退後も、離島での野球指導にあたるなど活動を続けていた村田さん。逮捕当日も、野球のイベントで北海道に向かう途中でした。
「触ったのが暴力だというのは見解の違い。私は人を殴ったこともない。嘘は言わないよ」
暴行について改めて否定した村田さん。記者が大学時代野球部員だったことを知ると、次のように語りました。
「野球をやっていたということだから分かると思うけど、感情的になったら、いい成績は残せないよ。私もこういう性格で、正義感を大切にしてきたんだよ。色々話せるときになったら必ず連絡するから、信用してほしい」
しかし、この約束は火事により叶わぬものとなりました。
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