BA.5対応型ワクチン接種後に女性が死亡 現場の医師らアドレナリン注射せず|TBS NEWS DIG
愛知県愛西市でBA.5対応型ワクチンの接種後に女性が死亡した問題で、現場で対応した医師がアナフィラキシーの対応を行わなかった実態がボイスレコーダーから分かりました。
妻がワクチンの接種後死亡 飯岡英治さん
「彼女の無念を晴らしてあげたい」
愛知県愛西市の飯岡綾乃さん(42)は今月5日、BA.5対応型ワクチンを接種した5分後に、体調が急変し、その後死亡しました。
妻がワクチンの接種後死亡 飯岡英治さん
「処置した医師も『アナフィラキシーに対応したことがない』と言っていた」
綾乃さんは急激なアレルギー反応「アナフィラキシー」を起こした可能性がありますが、その場に待機していた医師や看護師は、アナフィラキシーへの対応をしませんでした。
夫の英治さんと現場の内科医師とのやり取りがボイスレコーダーに残されています。
「アナフィラキシーの症状に当たらない?違うという判断?」
「その時に、血痰が出ていたので、何らかの肺胞出血、肺からの出血があったと」
「アナフィラキシーという判断も一切なかった?」
「アナフィラキシー…、その…」
医師が夫・英治さんの質問にいいよどむと、別の声が。
「一般的には、血圧がどうなっているかとか、呼吸状態がどうなのかが必須だと思う。アナフィラキシーを判断する上でも必須で、それなしでエピペン(アドレナリン)を打つことはないと思う」
地元医師会の会長は、血圧や呼吸を測らないとアドレナリンは打てないと説明しました。しかし、日本救急医学会のガイドラインには、ワクチン接種で急激な体調悪化があった際は「迷わず」アドレナリンを投与すべきとしています。
西春内科・在宅クリニック 福井康大院長
「症状が進んでからアドレナリンを打っていては、効果は遅いので直ちに打つ」
新型コロナワクチンの接種を行っている別の医師もアナフィラキシーで最も優先すべき対応がアドレナリン注射だと話します。
西春内科・在宅クリニック 福井康大院長
「こういうことが二度とないように有事の際にすぐに対応できるように環境を整えていく必要があると強く感じている」
医師でも判断が分かれる今回の問題。国は、アナフィラキシーへの適切な対処を全国の都道府県や市町村に指示しています。
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