【猛威】米に上陸“季節外れのハリケーン” 強風に高波、リゾートホテル深刻被害(2022年11月11日)

【猛威】米に上陸“季節外れのハリケーン” 強風に高波、リゾートホテル深刻被害(2022年11月11日)

【猛威】米に上陸“季節外れのハリケーン” 強風に高波、リゾートホテル深刻被害(2022年11月11日)

 アメリカに上陸した季節外れのハリケーンが猛威を振るっています。リゾートホテルの土台部分が高波で削られるなど、沿岸部などで深刻な被害が出ています。

 打ち寄せる波が町を襲います。

 アメリカ・フロリダ州に上陸したハリケーン「ニコル」。

 嵐が吹き荒れるなか、よく見ると公園の遊具で遊んでいる若者たち。風の勢いで回転速度は上がりはしますが、周りを見渡せばヤシの木が折れそうになるほどの強風が吹き荒れています。

 沿岸部に立ち並ぶリゾートホテルも、土台部分の土砂が削られ、建物が流されるなどの多くの被害をもたらしています。

 巨大なハリケーンの渦はアメリカ南部フロリダ州を覆いました。

 まさに「季節外れのハリケーン」。

 11月にアメリカにハリケーンが上陸したのは37年ぶりのことです。

 海沿いの広場は瞬く間に海のような状態に。

 この時、「キングタイド」と呼ばれる大潮のなかで特に海面が上昇する時期。いわば、最悪のタイミングでハリケーンが上陸したのです。

 レストランも1階部分の客席は浸水。港を眺めながら食事ができるのが売りでしたが…、海との境目がなくなりました。

 港付近の町は浸水。車は使えません。ただ、画面中央部分をよく見ると、ボードを使って移動している住民の姿も…。

 嵐は去っても各地で残る被害の爪痕。

 観光客:「水が窓の所まで来ました。まるで貨物列車が通り過ぎる時の音のようでした」

 沿岸部の建物は土台の土砂がえぐられるなど、多くの被害をもたらしました。

 雨風はやんでも、冠水したままです。

 高級別荘地が浸水。立ち並ぶ住宅地も浸水しました。

 それでも店をオープンしていました。

 ガラス部分を風対策で補強したまま、入り口だけを開けて営業再開しています。

 各地で起きた沿岸部の浸水の被害。気候変動の影響もあると言われています。

 フロリダ州のこの地域での海水面が過去100年間で30センチ以上、上昇しているのです。

 気候変動の影響が最も大きく現れるとされる南極。

 ここ数年、巨大な亀裂を次々と確認。温暖化の影響が懸念されています。

 その南極を調査するため、11日、観測船「しらせ」が67人の隊員らを乗せ出港しました。

 テレビ朝日は今回の観測隊に同行取材。船内では早速、腹ごしらえの食事の時間を迎えています。

 日本から1万4000キロ離れた南極昭和基地。観測が始まったのは60年以上前のこと。

 1956年、まだ日本が戦後と呼ばれていた時代。国の威信をかけ始まった日本の南極観測。

 現代のような通信手段もなく、十分な暖房装備もない時代。

 犬ぞりは重要な移動手段でした。隊員の命のため、犬を置き去りにせざるを得ない過酷な状況に陥ったことも。

 「タロ」と「ジロ」。実際の当時の映像では、自分たちだけで南極で生き抜いていたのです。

 第5次観測隊・守田康太郎副隊長:「連れて帰りました15頭の犬も、ご覧のように非常に元気で、無事に連れて帰ることができました」

 タロとジロの南極の物語は日本中で感動を呼びました。

 それからも日本は極寒の地で調査を続け、今月11日に船出した第64次南極観測隊。

 洪水・海面上昇・干ばつなど、異常気象は世界各地で確認されています。

 しかし、ほとんど人が立ち入ることができない未知なる世界でもある南極。

 「今、南極で何が起きているのか?」。その答えを探るため、観測船「しらせ」は南極へと向かっています。 (C) CABLE NEWS NETWORK 2022
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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