【独自】京都の紅葉 外国人観光客が殺到…“舞妓パパラッチ”姿も 迷惑行為に立て札(2022年11月11日)

【独自】京都の紅葉 外国人観光客が殺到…“舞妓パパラッチ”姿も 迷惑行為に立て札(2022年11月11日)

【独自】京都の紅葉 外国人観光客が殺到…“舞妓パパラッチ”姿も 迷惑行為に立て札(2022年11月11日)

 11日で、水際対策が緩和されて1カ月が経ちます。多くの国から外国人観光客が訪れていて、今のお目当ては「紅葉」です。古都・京都を取材すると、日本人のように思いを馳せる外国人観光客の姿がありました。一方で、京都ならではのトラブルも起きていました。

■京都の紅葉 外国人客殺到「生命の循環を」

 京都・嵐山の渡月橋付近は、多くの修学旅行生や外国人観光客でにぎわっています。

 今週に入り木々が赤や黄色に色付き始めるなど、まもなく本格的な紅葉シーズンが到来する古都・京都。色とりどりの紅葉を求めて、3年ぶりに世界中から多くの人が集まっています。

 アメリカから:「まるで絵画のようです」「そう、絵画のようです」

 マレーシアから:「とてもカラフルですね。マレーシアは緑色の木しかないけど、ここには黄色、赤、緑などが混じり合っていて、面白いですね」

 コスタリカ出身:「紅葉を見るのに最高の場所だと聞いたからやって来ました。暖かくて、魔法のようで、とても穏やかになれます」

 オーストラリアから:「ベリービューティフル。すごいきれい」「紅葉は生命の循環を感じます。“禅”だね」「ああ、“禅”だ。自然を見つめることで、自分と向き合う時間ができる」

 タイから来た男性グループは、紅葉をバックに晴れやかな着物姿の女性たちとパシャリ!

 タイから:「タイでは、このような景色が見られる四季がないから、たくさん写真を撮りました」

 男性が撮影した写真を見せてもらうと、清水寺や山梨県の河口湖など、旅行で訪れた各地の鮮やかな紅葉が!私たちと別れた後も、トロッコ列車からの紅葉を楽しんだということです。

■“オーバーツーリズム”再来 観光客にも悪影響

 紅葉のピークはまだ先ですが、昼に近付くに連れ、嵐山には観光客が殺到しました。

 ハンガリーから:「紅葉はとてもカラフルだけど、人々もとてもカラフル。日本の生活も、とてもカラフルだと思う」

 コロナ禍で観光客が激減し、3年間も苦境に立たされていた商店街の人々は、久々のにぎわいに顔をほころばせます。

 嵯峨嵐山おもてなしビジョン推進協議会・吉田憲司会長:「やっと、海外からの人がたくさんお見えになっているんで。観光事業者としては、うれしいと思ってます」

 しかし、懸念されるのは、観光客の過度な増加“オーバーツーリズム”の再来です。地域住民の生活だけでなく、観光客自身に悪影響を及ぼすこともあります。

 バスが混雑しすぎて、何台も見送ったり、車道にはみ出して歩く歩行者がいたりします。

■「醍醐寺」が穴場 夜間ライトアップ開始へ

 一方、すでに紅葉の見頃を迎えながら、まだまだ混雑とは無縁の場所もあります。

 世界遺産「醍醐寺」は、京都駅から電車で30分ですが、遠い山のほうというイメージがあるようで、参拝客の数は少なめです。

 弁天池の水面に、鏡のように映る「逆さ紅葉」も時間によっては、ほとんど貸し切り状態になることがありました。

 イギリスから:「あれは、とてもきれい。真っ赤だ。イングランドではなかなか見られない」

 香港から:「すてき、きれいです。特に色んな色があるから。赤に金、黄色、緑それらが混じり合ってます」

 18日からは、庭園などをライトアップした夜間拝観も始まるため、昼とは一味違う紅葉を楽しむこともできます。

 醍醐寺 執行統括本部長・仲田順英氏:「海外の方々にも、日本の四季の移ろいの美しさを感じて頂くことによって、今の世界中にある戦争や病魔への不安が、少しでも和らげばいいなと思います」

■“舞妓パパラッチ” 車道に広がり撮影

 京都市も、混雑への対策に乗り出しています。

 先月から観光地の混雑状況をAIで予測する「京都観光快適度マップ」の英語版と中国語版を開設し、外国人に向けた情報発信を強化しました。

 しかし、それでも観光客が集まってしまう場所があります。

 目印となる旗を持った男性の周りで、舞妓(まいこ)さんにカメラを向ける人々。団体はツアー客のようです。ちょうど車が通過して注意の声も聞こえますが、気にもとめずに撮った写真を見返す人もいます。

 昔ながらの町並みが残る、京都・祇園の花見小路通には、夜にかけて舞妓さん目当ての迷惑な外国人観光客がやって来ます。いわゆる“舞妓パパラッチ”です。

 コロナ前には、舞妓へのつきまといや、着物の袖が破られるなどの迷惑行為が横行したため、通りには「私道での撮影を禁止する」という立て札や「道に広がって歩かない」「玄関まで入らない」などの注意を呼び掛ける立て札があります。

 「許可のない撮影は1万円申し受けます」という表記もあります。フランス人カップルは、次のように話します。

 フランス出身:「とても明確だし、英語で書かれているのが良い。人の家に入らないようにというのは、理解できる」

(「グッド!モーニング」2022年11月11日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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