【発火の恐れも】暖房器具の「使い始め」に注意 火を使わない機器でも火事の恐れが…

【発火の恐れも】暖房器具の「使い始め」に注意 火を使わない機器でも火事の恐れが…

【発火の恐れも】暖房器具の「使い始め」に注意 火を使わない機器でも火事の恐れが…

「そろそろ暖房器具を出そう」という人も多いのではないでしょうか。ただ、使い始めは、思わぬトラブルを引き起こすケースが増えるといいます。ストーブなど暖房機器の事故発生件数は、11月に急増しています。

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朝は冷え込む11月半ば、朝起きたらまず何をするか。街の人から聞かれたのは「まず暖房をつける」の声でした。

会社員(30代)
「うちは暖房つけます。まず」

学生(19)
「暖房つけて暖かくなってから、布団から出る。11月入ってすぐくらいから、もう(暖房)つけました」

ただ、注意したいのが、暖房の使い始めに起きやすい事故です。

新潟市消防局がたくさんのホコリがたまった石油ストーブを使った実験を行いました。久しぶりにしまってあったストーブを出すと、ホコリがたまっていることもありますが、こうした状態で使用すると、空気を送る場所がホコリで詰まり、通常は出ない炎が発生しました。そこからガス成分が下の方におりてきてしまい、たまったホコリに着火するおそれがあるというのです。

火を使わない電気ストーブでも、火事の危険があります。NITE(製品評価技術基盤機構)によると、布団が接触して火事になるケースもあるといいます。

新潟市消防局
「今、ちょうどストーブの出し始め、使い始めのシーズンかと思いますけど、そういった時は火災が発生しやすくなっています」

久しぶりに使う際は特に注意したい暖房機器。専門家は「異常燃焼で有害な一酸化炭素が出るケースもある」と話します。

家電に詳しいAll About「家電」ガイド 安蔵靖志さん
「(石油ストーブは)灯油以外の油とか水が混入してた場合、異常燃焼だとか、故障のおそれがあるため使わない方がいい」

NITEによると、ストーブなど暖房機器の事故発生件数は11月に急増し、2017年度からの5年間で66件起きています。

そのため、家電量販店の「ヤマダデンキ」では、お客さんが商品を購入する際に注意を呼びかけているといいます。

ヤマダデンキTecc LIFE SELECT 春日部本店 木村翔太さん
「新しく購入される時も、久しぶりに出してきた時に関しても、ホコリなどがたまっていると着火不良が起きる。発火のおそれもありますので、お掃除をしていただくようにお声がけさせていただいています」

店側は「長く使うためにも、シーズンが終わったら掃除するなどして、片付けてほしい」としています。

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ストーブだけでなく、電気カーペットでも注意が必要です。NITEが公開したのは、折り曲がった状態で敷かれている電気カーペットです。そのまま使用していると、折れ曲がった部分から煙が出て、黒く焦げてしまいました。

NITEは「電気カーペットを折りたたんで保管し、大きな折りじわが付いた状態で使用すると、ヒーター線が重なりあって過熱状態となり、発火する可能性もある」と指摘しています。

電気カーペットを製造するメーカー数社に話を聞くと、「折りたたんで保管できる物でも、その上に物を置くことは避けてほしい」ということです。ただし、「製品によって対応は異なるため、取扱説明書をよく読んでほしい」と話していました。

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来週の関東地方は冷え込みが強まる見込みで、暖房を使う際には注意が必要です。
(2022年11月10日放送「news every.」より)

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