【ウクライナ侵攻】南部ヘルソン州の要衝からロシア撤退 激しい衝突の恐れも
ロシアのショイグ国防相は9日、ウクライナ南部ヘルソン州のドニプロ川・西岸地域からの撤退を命じました。戦略的な要衝からの撤退はこの2か月で3度目です。
ヘルソン州はロシア軍が3月に占領し、9月にプーチン大統領が一方的に併合を宣言しています。
しかし奪還を目指すウクライナ軍の攻勢が強まり、9日、ロシアのショイグ国防相は中心都市のヘルソン市を含むドニプロ川・西岸地域から東岸に向けて部隊を撤退させるよう命じました。
ロシア・ショイグ国防相「軍隊の撤退を始めドニプロ川を越えて、兵士・武器・装備を安全な場所に移動せよ」
ロシア軍はこれまでに北東部のイジュームや東部のリマンからも撤退を余儀なくされ、要衝となる街からの撤退はこの2か月間で3度目です。
ただ、アメリカの政策研究機関はロシア軍がヘルソンで戦闘の準備をしている可能性があると分析していて、親ロシア派もヘルソン地域の住民の避難を呼びかけていることから、今後ウクライナ軍とロシア軍との激しい衝突が起きる恐れもあります。
(2022年11月10日放送)
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