【被害は数億円】スプリンクラーが突然作動し“楽器水浸し” 市の対応に楽団が怒りの会見

【被害は数億円】スプリンクラーが突然作動し“楽器水浸し” 市の対応に楽団が怒りの会見

静岡県裾野市のホールで突然、スプリンクラーが作動し、楽器が水浸しとなる被害を受けた問題で7日、焼津市の楽団が会見を開き、市の対応を批判しました。

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9月下旬に静岡県裾野市のホールで撮影された映像に映っていたのは、天井から勢いよく流れ落ちる水です。辺り一面が水浸しの状態になっています。

焼津市の楽団がリハーサルをしている最中に突如、スプリンクラーが作動したのです。その影響で楽器などが水浸しの被害に遭いました。また、演奏者が転倒するなど5人がけがをしました。

11月7日に会見を開いた楽団は怒りをあらわにしました。

シンフォニエッタ静岡　芸術監督・指揮者　中原朋哉さん
「市長、自治体として責務が全く果たされておらず、お粗末極まりないというのが私たちからのコメントです」

今回、被害に遭った楽器などを買い替えるとなると、その額は数億円に上るといいます。いまだに補償などに関し、“市から直接説明がない”などと訴えました。

一方、裾野市は10月に開いた会見で、原因を究明するための「事故調査委員会」を設置することなどを説明しました。

裾野市 村田悠市長（10月27日）
「現時点では原因が明らかになっておらず、第三者による人為的な操作の可能性がある中で、市の責任者の立場として軽々に謝罪はできかねると思っております」

市は原因が不明だとした上で、補償についても「設置や管理に瑕疵（かし）が認められなければ公金で補償することはできない」と説明しています。

これに対し、楽団は…

シンフォニエッタ静岡　芸術監督・指揮者　中原朋哉さん
「スプリンクラー操作盤の周辺に防犯カメラを設置していない時点で市の設備としての瑕疵はあるわけなので、市に責任を認めてもらいたい」

楽団は現在、楽器を修理しながら活動を続けていて、今後は回数や規模を縮小して公演を続けていくということです。
(2022年11月8日放送「news every.」より)

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