【病院に“サイバー攻撃”】システム障害で診療停止 復旧の見通し立たず

【病院に“サイバー攻撃”】システム障害で診療停止 復旧の見通し立たず

【病院に“サイバー攻撃”】システム障害で診療停止 復旧の見通し立たず

10月31日に大阪市の総合病院で起きたサイバー攻撃によるシステム障害。復旧の見通しは立っておらず、ほとんどの診療ができない状況が続いています。

     ◇

10月31日、大阪市住吉区にある「大阪急性期・総合医療センター」で、サイバー攻撃の被害が発覚しました。

大阪急性期・総合医療センター 嶋津岳士総長(10月31日)
「本日、ランサムウエアと思われる攻撃により、当センターの電子カルテシステムに障害が生じ、緊急手術や外来診療の一時停止など通常診療ができない状況となっている。現在、原因の究明とシステムの復旧に向け努力をしております」

院内のシステムが「ランサムウェア」と呼ばれるウイルスに感染していることが分かりました。すべての電子カルテが使えなくなり、緊急以外の手術や外来診療の停止を余儀なくされています。

来院患者
「(カルテの)手入力もできない。かなり戸惑っているような感じ」

「今後の診察がどうなるのか心配」

「ランサムウェア」とは、コンピューターウイルスの一種です。攻撃者はメールなどでランサムウェアを送り、パソコンに感染させます。中のデータを暗号化するなどして使えなくし、元の状態に戻すための条件として、身代金を要求してきます。

今回もデータを復旧する見返りに、「ビットコイン」と呼ばれる暗号資産の支払いを求める英語のメッセージが病院に届いたといいます。その返信先として指定されたメールアドレスは、ロシアで一般的に使われている「ru」の表記があるものでした。ただ、現時点ではロシアから送られてきたものかどうかは分かっていません。

1日、病院の関係者が取材に応じました。

大阪急性期・総合医療センター事務局 上原徹五さん
「身代金の要求に関しては、応じるつもりはありません。それに対する答えもする予定はありません」

――現時点で情報流出はない?

大阪急性期・総合医療センター事務局 上原徹五さん
「ございません。確認していません。今のところ、そういう事例は確認していません」

病院には500人以上の患者が入院していますが、これまでのところ、入院患者への影響は出ていないということです。しかし、復旧の見通しは立っておらず、1日もほとんどの診療ができない状況が続いています。

大阪府警は病院側から被害の相談を受け、情報収集にあたっています。
(2022年11月1日放送「news every.」より)

#サイバー攻撃 #ランサムウェア #病院 #大阪市 #日テレ #newsevery #ニュース

◇日本テレビ報道局のSNS
Facebook https://ift.tt/2A1o8E5
Instagram https://ift.tt/J3cFxbE
TikTok https://ift.tt/gF4iunw
Twitter https://twitter.com/news24ntv

◇【最新ニュースLIVE配信中】日テレNEWS HP
https://news.ntv.co.jp

日テレNEWSカテゴリの最新記事