“プロのヒットマン”「工藤会」系幹部の容疑者の男 取り調べに「黙秘」貫く 餃子の王将社長射殺事件|TBS NEWS DIG

“プロのヒットマン”「工藤会」系幹部の容疑者の男 取り調べに「黙秘」貫く 餃子の王将社長射殺事件|TBS NEWS DIG

“プロのヒットマン”「工藤会」系幹部の容疑者の男 取り調べに「黙秘」貫く 餃子の王将社長射殺事件|TBS NEWS DIG

「餃子の王将」の運営会社の社長を殺害したとして暴力団の幹部が逮捕された事件。「プロのヒットマン」とも呼ばれる容疑者の男は、取り調べに対して「黙秘」を貫いているとみられています。

記者
「前をまっすぐ見据えています。福岡刑務所を出ておよそ11時間、田中容疑者の身柄が京都府警山科署に到着しました」

殺人の疑いなどで逮捕・送検された、特定危険指定暴力団「工藤会」系幹部・田中幸雄容疑者(56)。2013年12月、「王将フードサービス」の当時の社長、大東隆行さん(当時72)を射殺したなどの疑いが持たれています。

のべ、26万人あまりの捜査員が投入された異例の未解決事件は、なぜ突然動き出したのか。当初から事件の鍵を握るとされたのは、現場周辺で見つかったタバコの吸い殻でした。

捜査関係者によりますと、吸い殻を鑑定した結果、田中容疑者のDNA型と一致。燃焼時間についての鑑定で、事件現場で田中容疑者が吸ったとする結果が出たということです。

こうしたことなどから、警察は田中容疑者が事件当時確かに銃撃現場にいて、犯行に及んだことが立証できると判断。

そして、きのう。

記者
「田中容疑者をのせた警察車両が福岡刑務所から出ていきました」

別の銃撃事件で有罪判決を受け、福岡刑務所で服役中だった田中容疑者の逮捕に踏み切りました。

福岡刑務所から山科警察署まで直線距離にしておよそ500キロ。11時間以上かけてでも公共交通機関を使わず車で移送したのは、暴力団側の襲撃リスクを考慮し、容疑者の身の安全を優先した措置とみられています。こうした措置はきょうの送検でも取られていて通常、容疑者の身柄は検察庁に送られますが、検察官が警察署に出向く異例の対応になりました。

組織内では「プロのヒットマン」として知られ、「口が堅い」ことでも知られていたという田中容疑者。捜査関係者によりますと、雑談には応じる一方で、逮捕直後の調べに対しては黙秘しているといいます。警察は今後、共犯者や指示役の存在も視野に入れ、慎重に背後関係の究明を進める方針です。

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