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総務大臣“故人が会計責任者” 閣僚への追及続き政権への不安広がる(2022年10月27日)
山際大臣が辞任したばかりの岸田内閣。野党は、さらに寺田総務大臣を追及し、辞任を要求しました。
寺田稔総務大臣:「事務担当者の事務的なミスにより、収支報告書に亡くなった方が、そのまま記載になってしまった。具体的に誰が作成したかまでは、まだ確認が取れていません」
地元後援会の収支報告書に、すでに亡くなっていた人物が会計責任者として、記載されていた問題。寺田総務大臣は、亡くなった会計責任者から事務担当者がハンコを預かっていたとしたうえで、それ以上の詳しい経緯はわからないと説明しました。
寺田稔総務大臣:「私自身が管理する団体ではないし、事実関係もそこまでは了知をしていません」
自ら管理する団体ではないと強調する一方、この後援会の事務を、自身の事務所スタッフが手伝っていたことは認めました。そのうえで、今回のような虚偽記載があった場合について、26日は「罰則の対象になる」としていましたが、27日は、こう述べました。
寺田稔総務大臣:「宣誓書については罰則対象になっていない。きのうの答弁は訂正させていただきます」
立憲民主党・奥野総一郎議員:「この間、岸田総理が答弁を変えて“朝令暮改”と言われたところじゃないですか。一般論として認めている。その答弁を一夜にしてひっくり返す。なぜ、きのう、そういう答弁をしたのか」
寺田稔総務大臣:「やや不確かなまま答弁してしまった。その点は反省しています」
「偽造しても罰則の対象にならないのはおかしい」と、さらに追及が続くと、こう反論しました。
寺田稔総務大臣:「“偽造”と言われたが、偽造かどうかもまだわからない。本人がはんこを押し、『これでやってくれ』と託していた可能性もある」
立憲民主党・奥野総一郎議員:「本人が亡くなる前に未来永劫にわたってということか。これは、びっくりしましたね。そんなことしますか。見てもいないものの真実性を担保するんですよ」
一連のやり取りを受け、野党からは辞任を求める声が上がりました。
立憲民主党・長妻昭政調会長:「何よりも、政治資金を所管する日本で唯一の責任者ですよね。やっぱり大臣の職を辞すことが、信頼性、政治資金公職選挙法等々の選挙実務に対する1つのケジメなんじゃないか」
自民党では、岸田政権への不安が広がっています。
閣僚経験者:「岸田総理はまずい、決断ができない。ずっとふわっとしてるんだよな」
自民党テラン議員:「官邸にも党にも、岸田政権を必死に支えようという感じがない。もし大臣の辞任ドミノとなったら危ない」
その岸田総理は、経済界や学識経験者らを前に、こう述べました。
岸田総理:「岸田政権発足からちょうど1年。この国のかじ取りに全身全霊を傾けてきました。これまで議論してきたさまざまな政策を実行に移していくための正念場を迎える」
岸田総理は28日、総額約29兆円の新たな経済対策を発表する予定です。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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