【懸念】第8波の引き金に?新たな変異ウイルス、海外で感染急増 都内でも初確認(2022年10月27日)
新型コロナの新たな変異ウイルスへの感染が海外で急速に増えています。通称「ケルベロス」そして「グリフォン」です。先月、都内でも初確認され、今月に入って増加していることが分かりました。懸念される第8波の引き金となるのかフカボリします。
東京都のモニタリング会議で、新たな懸念が示されました。
東京iCDC・賀来満夫所長:「『BQ.1系統』や『XBB系統』は世界において、局所的に優位な増加をみせているので、より注視していく必要があります」
それは「ケルベロス」「グリフォン」と呼ばれ、海外で拡大している新たな変異株についてです。
特にシンガポールでは、オミクロン株「XBB」、通称「グリフォン」に感染する患者が急増。最新の発表では半数以上が「グリフォン」に置き換わっています。
海外で感染が拡大しているオミクロン株「XBB」、通称「グリフォン」。特にシンガポールで感染者が急増しています。
現地の日本人向けクリニックで働く医師は、これまでとは違う“感染の広がり”を肌で感じていました。
ラッフルズジャパニーズクリニック・林啓一医師:「免疫逃避というか感染したことがある人が再び感染したり、ワクチンを打っている人でも感染したりというところが強いので、今までBA.5が主流だったのが急にXBB(グリフォン)が増えたと理解しています。幸い重症化に関しては、今まで通り重症化していない印象は受けていて、シンガポールでの報道も落ち着いている」
「グリフォン」はシンガポールやインドなど、21カ国で確認されているといいます。
さらにEU(ヨーロッパ連合)の専門機関が「注目すべき変異株」に指定し、注意を呼び掛けているウイルスがあります。
それが…「BQ.1」、そして「ケルベロス」とも呼ばれる「BQ.1.1」です。
変異を繰り返すオミクロン株。現在、日本では「BA.5」が主流となっています。そこからさらに派生したものが「BQ.1」系統なのです。
EUの専門機関によると、この派生型は免疫を逃れる性質があるとみられ、来年初めまでに感染者の80%を占めると推測されています。
東京iCDC・賀来満夫所長:「ゲノム解析の結果、都内で初めて『XBB系統』(グリフォン)が6件確認されています。欧米で『BQ.1』、アジアで『XBB』ということになると、やはりこれも注目していかなければいけないのではないか」
「グリフォン」はアジアを中心に、そして「ケルベロス」は欧米で感染が急速に拡大。どちらもゲノム解析の結果、東京都内での感染が確認されています。2つのウイルスの共通点、それは「免疫逃避」の可能性があることです。
東邦大学・小林寅てつ教授:「免疫逃避ということですから、感染力が強くなるという意味合いで捉えてよろしいかと。ただ病原性については、今までのBA.5と同じように、致死率とか重症化率が高くなるような報告はありませんので。これだけ変異を繰り返してきたウイルスであれば、病原性は徐々に低くなっていると」
「グリフォン」と「ケルベロス」が、第8波を引き起こす要因となるのでしょうか。
東邦大学・小林寅てつ教授:「今後“感染力の強さ”と“感染対策の漏れ”によってはこういう株による流行、置き換わりは起こる可能性がなくはないので、注意をしていかなければならない」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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