【独自】ライバル候補になりすまし“偽ビラ配布”…女性市議直撃「許せない思いから」(2022年10月27日)

【独自】ライバル候補になりすまし“偽ビラ配布”…女性市議直撃「許せない思いから」(2022年10月27日)

【独自】ライバル候補になりすまし“偽ビラ配布”…女性市議直撃「許せない思いから」(2022年10月27日)

 「偉大なる韓鶴子(ハン・ハクチャ)様に祝辞を述べさせて頂きました」という、旧統一教会とのつながりを示すビラ。福岡市の女性市議が、このビラをライバル候補に成りすまして配っていたことが分かりました。どういう意図があったのか。本人を直撃しました。

■女性市議直撃「チラシ作って配りました」

 取材に応じたのは、福岡市の堀本和歌子市議会議員(41)。モデルなどの経験をウリに、3年前、日本維新の会から出馬して初当選しました。

 堀本市議:「自分の言葉で伝えていきたいなというのはあります。そしたら、若い人がもっともっと政治に関心を持ってくれるかな」

 26日、明らかになったのは、警察の捜査を受けているという事実。その容疑は「私文書偽造」です。

 堀本議市議が配ったビラ:「新開ゆうじです!旧統一教会の式典で元衆議院議員として、偉大なる韓鶴子様に韓日トンネルへの賛意と、祝辞を述べさせて頂きました」

 堀本市議は、現在、参政党に所属している新開裕司氏(54)になりすまし、旧統一教会との関係を記した、偽のビラを配った容疑で任意の事情聴取を受けていたのです。

 堀本市議:「(Q.ビラ配りをしたのは事実?)はい、事実です。有権者の方たちに、事実を知ってほしかったという経緯で、今回チラシを作って配りました」

 ビラが配られた集合住宅の防犯カメラの映像には、全身黒っぽい服で帽子にマスク姿の堀本市議が、ビラをポストに入れた後、走り去る姿が映っていました。

■新開氏「今も関係があるような印象操作」

 新開氏:「一言で言うと、どうしてそんなことをされるのかな?と。ふたを開けたら、現職の議員だったということで。非常に残念ですね」

 こう話すのは、新開氏。今回、堀本市議に偽のビラを配られた被害者です。

 新開氏:「(Q.昔、旧統一教会と関係があったが、今は?)参政党に移ってからは全く。今は、一緒に活動とかはないです」「(Q.当時はお付き合いはあった?)自民党の時からお付き合いはありましたので。それは過去の話なので。今現在、関係があるような印象操作になっているので」

■“偽ビラ配布”は「許せない思いから」

 新開氏はなぜ、堀本市議のターゲットになったのでしょうか?

 2019年の福岡市市議会議員選挙の結果を見ると、9人が当選する選挙区で、堀本市議は9番目で当選。新開氏は11番目、僅差で落選しています。

 3年前の市議選で、124票差で落選した新開氏。来年春の統一地方選挙で再び出馬を検討していて、堀本市議のライバル候補になるかもしれないのです。

 この点について堀本市議は、選挙は関係ないと、きっぱり否定しました。

 堀本市議:「(Q.次の選挙に勝つためにポスティング?)それはないです。同じ市議選に来年出るとは、思ってもいなくて。私自身、びっくりしているところです」

 堀本市議は過去の議会でも、はっきりとした物言いが目立つ存在でした。

 堀本市議:「命がけでやれば、未来は変えられると、政治に携わる決意をして、今この場に立っている次第です」

 今回も未来を変えるために、命がけだったのでしょうか?ビラ配りの理由について、驚くべき主張を展開しました。

 堀本市議:「私がパソコン上で作って、ポスティングした。なりすましたというわけではなく、ツイッター上の文言を貼り付けた」「(Q.なぜ、ビラで周知しようと思った?)なぜ、ツイッターでしなかったかというと、色んな方に知られてしまうのもあり、私の発言というのを避けたかったというのもありまして」「(Q.発言を避けたかったのは、どうして?)そこがちょっと…匿名にしたかったっていうのがあります。新開さんを許せなくて、今回こういう経緯に至ってしまって、本当に申し訳ない」

 堀本市議は、新開氏への許せないという思いから、情報を広げる感覚で行ったと、勝手な主張を繰り広げました。

■ツイッターには「いつも派手な格好」

 ビラ配布時の不審な格好については、次のように答えました。

 堀本市議:「(Q.黒ずくめで帽子姿。後ろめたい気持ちがあった?)そういうわけではなく、ポスティングって嫌がられたりするので。いつも、こういった分からない格好をして、ポスティングをしていたので、後ろめたい格好とかではないです。普段、派手な格好はしないので、グレーとか黒とか目立たない格好するほう」

 しかし、堀本市議のツイッターには、このような投稿がありました。

 堀本市議のツイッターから:「市民の方に、いつ見ても派手ですねと、声を掛けて頂きました。ピンクの私を見掛けたら、お声掛け下さい」

 堀本市議:「(Q.いつも派手な格好をしていると言われたと?)私がですか?いつのことですかね?もしかして、ピンクパーカの?なるほどですね。それは、自分の活動中のところなので、別に気にはしていなかったですし」

■偽ビラ配り「後ろめたい気持ちあった」

 映像を見る限り、普段の格好とは別人に見えます。当時の不審な行動についても聞きました。

 堀本市議:「(Q.逃げるように走り去っている映像が?)早く(ビラを)入れて、早くそこを立ち去りたいという気持ちもあり、普段からさささって行って、見られたくないという気持ちもあって」「(Q.どうして帽子をかぶったり匿名の必要が?)そうですね、やはり…後ろめたい気持ちもあったと思います」

 最後には、匿名や不審な格好でビラを配った理由について、「後ろめたい気持ちがあった」ことを認めました。

 堀本市議は28日に会見を開き、議員辞職を発表する見通しです。

(「グッド!モーニング」2022年10月27日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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