【福岡市議を事情聴取】“統一教会”関係「偽ビラ」配布？ ライバルに“なりすまし”
現職の福岡市議会議員が、ライバルの元衆議院議員の男性になりすましたビラを配ったとして警察の事情聴取を受けていたことが分かりました。そのビラに記されていたのは、「世界平和統一家庭連合」いわゆる“統一教会”との関係です。私たちの取材に元議員は、不快感をあらわにしました。
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日本維新の会所属の福岡市議会議員・堀本和歌子氏（41）は「未来は変えられる。」をキャッチフレーズに活動しています。
堀本和歌子福岡市議（41） ホームページより
「ご視聴ありがとうございます。福岡市議会議員の堀本和歌子です。令和元年6月17日、福岡市議になって初めての議会一般質問を行いました」
この堀本議員が別の議員になりすまして偽のビラを作り、配ったとして、私文書偽造の疑いで任意で警察の事情聴取を受けていたというのです。
ビラに書かれていたのは、元衆議院議員の新開裕司氏が“旧統一教会の式典に参加した”ことを明らかにしている内容です。そこにはオレンジ色の文字で「新開ゆうじです！ 旧統一教会の式典で元衆議院議員として偉大なる韓鶴子（ハン・ハクチャ）様に韓日トンネルへの賛意と、祝辞を述べさせていただきました！」等と書かれていました。その文章の下には、丁寧に新開氏の動画が見られるという二次元コードまで付いています。
捜査関係者によると、堀本市議は今年8月、新開氏を名乗るビラを福岡市内の民家などに配った疑いがもたれています。
勝手に名前を使われた新開氏は、来年行われる福岡市議選に出馬を検討しています。堀本市議にとっては、いわば“ライバル”です。
26日午後2時ごろ、巻き込まれた新開氏が私たちの取材に応じ、不快感をあらわにしました。
元衆議院議員 新開裕司氏
「『どうして、そこまでしなくちゃいけないのかな』と。（ビラが配られたのが）自宅近所ということで、子供も家族が私もあるので、選挙という公式なところで主義主張を戦わせるならばいいと思うんですけど…」
今年8月、ビラが投げ込まれた付近にある防犯カメラの映像には、帽子をかぶった人物が紙袋に入っている物をポストに投かんしているように見えます。別の防犯カメラには、帽子をかぶった人が白い車に乗り込む様子が捉えられていました。新開氏によると、車のナンバーから堀本市議の関与が疑われたため、新開氏は9月、警察署に刑事告発したといいます。
“未来を変えるため”、堀本市議はライバルとなりうる人物の足を引っ張ろうとしたのでしょうか。
堀本市議が所属する会派には26日、本人から連絡があり、事実関係を認めた上で、会派の離脱と議員辞職の意向を伝えてきたということです。会派によると、堀本市議は28日に会見を開く予定です。
(2022年10月26日放送「news every.」より)
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