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【年金見直し】怒りの声も…年金納付5年延長で64歳まで? 負担額“100万円増”も…(2022年10月26日)
年金制度の見直しに向けて、議論が始まりました。注目されているのは、年金保険料の支払期間を64歳まで延長する案です。町の皆さんの受け止めは。
家計も肌寒くなる話題に、怒りの声も。
50代事務職:「(年金)払ってもらえるの?って感じはする。健康ならまだいいんですけど、健康じゃなかったらどうなるんだろうと。ちょっと頭来ますよね。正直」
30代自営業:「ちょっといつまで払えばいいのかっていうのがありますね。もっと65歳以上70歳まで払う時代になるような気がして。どんどんどんどん」
私たちの老後に欠かせない、国民年金と厚生年金。
厚生労働省では、次期年金制度改革に向けた議論が始まり、注目を集めているのが、その「加入年数の増加」です。
公的年金はいわゆる“2階建て”と呼ばれ、1階部分は「20歳を迎えた全国民」が支払う国民年金で、2階部分が会社や公務員など組織に属する人が支払う厚生年金です。
今回、改革に向け議論されているのが、1階部分である国民年金の加入期間を、40年から45年に延長するという案です。
つまり、すべての国民が64歳まで国民年金を払う、というものです。
40代女性:「働き口があれば払うけど、そこまで会社が雇ってくれるか分からない」「賃金が上がっていかないから、それで搾取されているばかりじゃ国民も納得いかないですよね。私も引退しますけど(引退時に)もらえる額っていくらなの?生活できるの?って」
見通しの利かない将来への不安や、急速に進む円安、そして拡大する物価上昇。家計を取り巻く環境は厳しさを増しています。
2歳の子を持つ自営業の夫婦は諦めとともに覚悟を口にします。
30代:「しょうがないなという感じなんですけど、内心、自分たちの家族を守るために節約をしたり、どっかで何かを捻出するとかより考えないといけないな」
30代自営業:「普通に考えて年金制度を持続させようと思ったら、厳しいじゃないですか。当然長生きになってますし。その代わりに働ける年数も増えてるのでその分ずれただけかなっていう認識」
負担はどのくらいになるのでしょうか。今年度の国民年金の保険料は1カ月辺り、1万6590円です。これが5年延長となると、単純計算でおよそ100万円の増加となります。
40代フリーランス:「ちょっとそれは嫌ですよ。大反対ですが働き手が減っていくなかで高齢者が働く期間が延びていくというのは仕方のないことだと思います」
30代事務職:「大きいですよね(1年)20万円は。長いこと払わなければいけないのは、ちょっと大変かなって思うんですけど。老後のためにはしょうがないのかな。不安はありますけど、払っている分はきっと返ってくるだろうと思っています」
ちなみに平均的な収入で40年間働いた65歳の人が月に受け取れる国民年金は、今年度、6万4816円。前年度より259円引き下げられています。
すでに年金を受けているという世代は。
年金もらっている60代:「やっぱりつらいと思います。大変だなと思います。若い人は」
26日は島根から上京しているという70代の女性はこう話します。
70代自営業:「結局、働けるし働きたいという人も多いし、国の財政のことを考えたら致し方ないと思います。年金も頂いていますけども、それ以外のものも自分たちで用意するという感じ」
政府が2025年の成立を目指す、年金制度の改正法案。5年延長の背景には何があるのでしょうか。
ファイナンシャルプランナー・井戸美枝氏:「年金というのは賃金とか物価に合わせてスライド調整していくものなんです。あまりにも国民年金が少ないと物価が上がってきた時にそこから調整されてしまうと、さらに物が買いにくくなってしまう。今だと40年入っても月6万円少しなので年金額を厚くするということを目的にしている」
経済の逼迫(ひっぱく)から待ったなしとなった年金改革。議論されている5年延長で私たちの受け取り額はいくら変わるのでしょうか。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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