『めちゃめちゃ勇気もらった』日本在住インド人も歓喜!英国初のインド系首相が誕生(2022年10月26日)

『めちゃめちゃ勇気もらった』日本在住インド人も歓喜!英国初のインド系首相が誕生(2022年10月26日)

『めちゃめちゃ勇気もらった』日本在住インド人も歓喜!英国初のインド系首相が誕生(2022年10月26日)

この200年でイギリス史上最も若い首相が誕生しました。インド系出身で42歳のリシ・スナク新首相です。記録的な物価高に苦しむイギリスで“経済の立て直し”という重い課題に取り組むことになります。

 インド系移民で医師の父と薬剤師の母のもとイギリスで生まれたスナク氏。名門『イギリス・オックスフォード』『アメリカ・スタンフォード』の2つの大学で学びました。オックスフォード時代には妻のアクシャタ・マーシー夫人と出会いました。夫人はインドのITサービス大手の創業者の娘です。大学卒業後は『ゴールドマン・サックス証券』でアナリストとして働くなどエリート街道を歩みます。

 そして2015年に34歳で国会議員に当選。その5年後の2020年にはジョンソン政権下でわずか39歳の若さで財務相に抜擢されます。コロナ禍での経済を任されたスナク氏は、飲食店支援のキャンペーンとしてレストランのウエイターを務めるなど、積極的な活動と経済政策が評価されました。

 そして初のインド系首相の誕生に歓喜の声を上げているのがインド系住民です。

 (インド系住民)
 「英国のインド人社会にとって歴史的な瞬間です」
 「南アジアだけでなくすべての民族的背景がある人たちを勇気づけるでしょう」

 インドのモディ首相も次のようにコメントしています。

 (インド モディ首相(Twitterより))
 「地球規模の課題にともに取り組むことを楽しみにしている」

 日本に住むインド人にも話を聞きました。日本に来て15年のラジャ・サハニさんも大喜びのようです。

 (ラジャ・サハニさん)
 「すごい!おめでとう!ほんまにコングラッチュレーションね!おめでたい!(Q世界中のインドの人々が今回のスナク新首相誕生に勇気をもらった?)めちゃめちゃ勇気をもらったね。国は関係ない、イギリスも関係ない、お金持ちも貧乏も関係ない。ちゃんとみんなエデュケーション(教養)を持っていると、いいリーズン(判断力)を持っていると、どこに行っても成功しますね」

 一方、イギリスによる植民地支配を受けていた時代への思いから、インド系首相の誕生を次のように捉える人もいるとラジャさんは言います。

 (ラジャ・サハニさん)
 「スナクさんはベースはインド人ね、もともとね。今までイギリスはインドをコントロールしたね。これからはインド人がイギリスをコントロールする」

 ラジャさん自身もスナク氏に期待していることがあると言います。それはインドが植民地時代にイギリスに贈ったというダイヤモンドの返還です。現在はイギリス王家の王冠にあしらわれていて、エリザベス女王の国葬でも話題になりました。インドは「奪われた」として返還を求めていますが、イギリスは「贈り物だ」として拒否しています。

 (ラジャ・サハニさん)
 「インドの『コ・イ・ヌール』というダイヤモンドね。インドの宝物ね。インドと仲良しになってほしい。そして『コ・イ・ヌール』をインドに返してほしい」

 就任後、スナク首相はアメリカのバイデン大統領とさっそく電話会談を行い、ウクライナ支援やロシアへの責任追及、中国がもたらす課題への対応などで連携していくことへの重要性で一致したということです。

 また、これに先だち、ウクライナのゼレンスキー大統領とも電話会談を行い、ゼレンスキー大統領は「両国の関係は今後も強化される」と強調。スナク首相をウクライナに招待したことを明らかにしました。

 待ったなしの国内経済の立て直しと問われる外交手腕。42歳の新首相はどんな舵取りを行っていくのでしょうか。

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