北海道“最強寒波”で列車が運休、飛行機も欠航で混乱【スーパーJチャンネル】(2024年1月25日)
今シーズン一番の強烈な寒波は25日も列島に居座っています。北海道では猛吹雪で列車が運休、飛行機も欠航するなど生活に影響が広がっています。
■排雪作業車にはねられ男性死亡
今季最強寒波。痛ましい事故も起きています。雪が舞う北海道札幌。排雪作業をしていた80歳の男性が作業中のトラックにはねられ、死亡しました。
かなり強い風が吹いていて、道路上の雪が顔に打ち付けてきます。24日から続いた暴風雪の影響で建設現場の足場が斜めに傾いてます。
雪国でも事故が相次ぎます。建設現場へと資材を運びに来たトラックが道路ではまってしまって動けなくなっています。
車がスタックしたドライバー
「突き当たり曲がれなくてバックしたらはまった」
各地、危険な状況が続きます。
住民
「近年にないほど降った」
兵庫県豊岡でもスタックする車が相次ぎます。
■信号機揺れ“台風”並みの暴風
24日から猛威を振るう今季最強寒波。北日本では25日も暴風雪が吹き荒れました。北海道留萌。視界を奪うほどの暴風雪。地元の人も驚くほどです。
雪かきをする住民
「初めてだよ。こんな雪」
普段は歩く幼稚園の道もソリに乗せて通園です。
ソリで通園する親子
「子どもたちが歩きたがらなくてソリで（幼稚園に）行った。きょうは特にひどかった。きょうは家から出ない」
海沿いはまるで台風のような景色が広がり、信号機が不気味に揺れる稚内。雪国の人は一様に異例の雪と口をそろえます。
雪かきをする住民
「今年みたいなこんな年ない、本当に」
「88歳にもなったら無理だわ」
街一面を白く凍らせる最強寒波。それでも会社や学校に行かなければならない人々は頭を守り、目も守らなければいけない状況です。
通勤する男性
「メガネの内側も曇る」
■列車運休でバス停に行列
線路に打ち付ける波しぶき。交通網も混乱しています。JR北海道では400本以上が運休しました。
25日朝、晴れ間も見えた空の玄関口、新千歳空港。徐々に荒れ始め、着陸した飛行機が激しく雪を巻き上げます。空港発着の便は欠航が相次ぎました。
利用客
「久しぶりにこちらで吹雪いている経験をしたので、電車も遅延していて心配でいつもより1時間以上早く出た」
寒波は関西でも猛威を振るいます。一般道も走るのがやっとの道が続く京都府舞鶴。それもそのはず、この冬一番の積雪です。普段は何の変哲もない歩道も雪が積もり、人がすれ違えないほどの道になりました。
寒波が一段落した東北。ただ、余波は続いています。JR仙台駅前では10センチ以上雪が積もっています。地面は凍っていて、皆さん気を付けながら歩いている様子が見受けられます。
通学する高校生
「何回も滑りかけ怖かった」
福島と仙台を結ぶ高速バスは吹雪による通行止めのため、一部運休が発生しました。
専門学校生
「バスが止まるなんてなかった。前、積もった時も。ちょっと困っている、正直」
■“立ち往生”夜通し作業で解消
寒波のなか、自衛隊が夜通しの作業を続けました。大雪の影響で発生していた名神高速の立ち往生。およそ18時間が経過した午前4時までにすべて解消しました。
関ケ原を目指していたドライバー。あとわずかのところでした。
立ち往生したドライバー
「関東から関ケ原（インターチェンジ）まで行こうとして立ち往生14時間。関ケ原（インターチェンジ）まであと800メートル手前だった。あと10分かからない所だったが14時間」
立ち往生解消後も、いまだ一部区間で通行止めが続く名神高速。少し晴れ間がのぞいても、またすぐに雪は強まります。
■除雪作業で「通行止め」続く
周辺では混乱が続いていました。国道21号では、25日も視界を奪うほどの雪が降りました。
琵琶湖に面する滋賀県長浜市でも最深積雪58センチを記録。雪だるまを作るさなかも、絶えず横殴りの雪が吹き付けます。
■都心で初の冬日 最低気温－1.1℃
今季最強寒波の影響は関東にも及びました。東京都心は最低気温マイナス1.1℃を観測し、今季初の冬日となりました。この冷え込みで高尾山では不思議な光景が…。ホースから氷が出てきました。ケーブルカーの担当者によると、今季初の光景だといいます。
群馬県みなかみ町では今シーズン初めて積雪が1メートルを超えました。
水上温泉 清流の宿たむら 女将 田村妙恵さん
「けさもホワイトアウト、すごいことになっています」
付近の温泉宿では、雪見風呂の集客力に期待する一方で、注意も呼び掛けます。
水上温泉 清流の宿たむら 女将 田村妙恵さん
「（宿泊客に）『四駆スタッドレスでチェーンもお持ち下さい』『こういう状況ですよ』とご連絡させていただいています」
[テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
