タクシーもギョウザも…続々“値上げ”31年ぶり消費者物価指数3%増「インフレ手当」や「クラウドファンディング」など値上げ対策に支援の輪|TBS NEWS DIG
■9月の消費者物価指数+3% 政府「国民生活を守る対応を・・・」
ホラン千秋キャスター:
物の値段が上がっています。物価高についてお伝えします。
井上貴博キャスター:
政府、国としてできることは何か、企業としてできることは何か、そのあたりを見ていきます。
まずは実感が数字に反映された10月21日のニュースです。消費者物価指数、実に31年ぶり3%台です。去年から今年にかけて消費者物価指数、消費増税の影響を除くと31年1か月ぶりの上昇幅となりました。その月の1年前と比べて、物価指数がどのくらい上がったかということ。今年4月の時点で1年前と比べると、2%上がりましたという結果だったんです。
それでもぐんと上がったわけですけども、さらにそこから物価が上がり続けて最新のデータで3%を上回りました。
内訳を分野別に見ていきますと、都市ガス代は25.5%上昇しています。
電気代も21.5%以上。家庭用耐久財は11.3%以上。食料に関しても4.6%上がっています。
歴史的な円安、20日にニュースが入ってきましたが、一時1ドル150円台40銭になったということで、円安が止まらないわけです。政府として打つ手がないと言われています。
鈴木俊一財務大臣
「(物価高騰について)ウクライナ情勢などによる国際的な原材料価格の上昇に加えて、円安などの影響によるものと考えています」
鈴木俊一財務大臣
「(今月中に「総合経済対策」策定へ)電気やガスなどの負担軽減策を通じて、エネルギー・食料品などの価格高騰から国民生活事業活動を守る対応してまいりたい」
井上キャスター:
鈴木財務大臣のこのような発言ですが、具体策がどうなるのかというところです。
ホランキャスター:
成田さん、アメリカなどと比べると日本の物価の上がり方というのは、数字上はまだ抑えられているというところは言えると思います。ただ、こういった対策を打つというふうに政府は言っていますが、実際に効果があるのかについて成田さんはどうお考えでしょうか?
米イェール大学 成田悠輔 助教授:
もちろん短期的には、これだけ電気とかガスの値段が上がってるので、補助金を出して、消費者や家庭が被らなくてはいけないインフレを少し抑えることはできると思います。実際、ガソリンだとすごい金額の補助金がもう既に出てるわけです。短期的にはそういう形でバンドエイドを当てるような対策というのはできると思います。
ただ、結局は補助金を出すにしても、それを担ってるのは税金なので、将来僕たちが負担しなくてはいけないということは変わりません。長い目で見ると、(政府は)打つ手がないというのが正直なところではないかと思います。
これはインフレ自体がかなり世界的な現象で起きてるわけです。今、アメリカの話がありましたが、全世界的にものすごいインフレが起きていて、日本はそのインフレの度合いが一番低い、まだ緩やかな国の一つということになると思います。なので、日本人だけではなくて人類全体が苦しんでいる問題だと思います。なので、一国で何か政策をやって、打ち出の小槌のように問題を解決するというのは正直難しい。その現実に直面することが大事だと思います。
ホランキャスター:
打つ手がない中で、長期的に見た時にこれぐらいのことをすれば変わるのではないか、抜本的に何かを変えるとしたら、成田さんはどんな案がありますか。
米イェール大学助教授 経済学者 成田悠輔氏:
例えば、議論に上がってることは、日銀が行っている金融政策があります。これがずっとゼロ金利政策と言われるような、金利を低く低くして景気を刺激するような政策をずっと行ってきたわけです。ただ金利を低くすると、アメリカや他の国がどんどんと金利を上げていくと、金利が高い方にお金が流れがちなので、円から他の特にドルのような通貨に流れていくと。すると円安が進んでしまうという現象が起きてるわけですね。だとすると一つの有り得る手は、このゼロ金利政策みたいなものを少し緩めて、金利を上げるということも一つの手段としては考えられるし、議論され始めてるんだと思います。ただそれをやると、結局金利が上がるということになるので、例えば住宅ローンを借りることも難しくなりますし、企業がお金を借りて投資することも難しくなる。そうすると景気にダメージが生まれてしまうということで、どちらに向かうにしても、誰かがダメージを受けなくてはいけない、すごい難しい状態だと思います。
■タクシーにギョウザも…外食産業に値上げの波
井上キャスター:
その難しい状況でも、値上げのニュースばかりで辟易と皆さんもしているかと思いますが、支援の輪というところもこの後は見ていきます。
まずタクシーです。来月14日から東京23区三鷹市・武蔵野市においては15年ぶりに値上げが発表されました。初乗り料金500円になります。
餃子の王将、今年2度目となる値上げです。餃子の価格、6個入りは10円強値上がりします。
外食に関しては、これだけ原材料価格高騰しているので、価格転嫁するしかないというところ、企業倒産に繋がってしまうとい…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20221021-6047395)
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