【独自】「光る毒キノコ」食中毒の原因 圧倒的No.1…まるで“忍者” 食用にそっくり【もっと知りたい!】(2022年10月21日)

【独自】「光る毒キノコ」食中毒の原因 圧倒的No.1…まるで“忍者” 食用にそっくり【もっと知りたい!】(2022年10月21日)

【独自】「光る毒キノコ」食中毒の原因 圧倒的No.1…まるで“忍者” 食用にそっくり【もっと知りたい!】(2022年10月21日)

 本格的なキノコ狩りのシーズンが到来しています。しかし、気を付けないといけないのが、「毒キノコ」です。21日は毎年、最も食中毒を出す闇夜に光る毒キノコを取材しました。

■ツアー “おいしく食べられる”キノコ続々発見

 鍋やてんぷら、炊き込みご飯など、様々な料理で楽しむことができる秋の味覚キノコ。今、まさに旬を迎えていて、栄養も満点です。

 そんな秋の味覚が楽しめると、大人気なのが、キノコ狩り。ツアーに同行しました。

 丸みを帯びた「ホコリタケ」や、赤茶色でかわいらしい「クリタケ」。ナメコのような、ぬめり気が特徴の「チャナメツムタケ」など、おいしく食べられるキノコを続々と発見しました。

 さらに、枯れ木の周りを取り囲むように、黄色いキノコがびっしりと生えています。

 廣瀬屋旅館 キノコ名人・広瀬晴彦さん:「これはナラタケですね」

 おいしく食べられるキノコなので、早速、収穫します。

 キノコ狩りに参加する 50代女性:「うれしいですね。なんか、夢中になっちゃうよね。童心に帰るというか」

 あっという間に、収穫用の袋がいっぱいになりました。

■光る毒キノコ まるで“忍者”…食用にそっくり

 初心者も気軽に楽しめるキノコ狩りですが、油断は禁物です。

 広瀬さん:「ナラタケは、非常によく似たニガクリタケという毒キノコがあるので、注意が必要ですね」

 一見すると、同じ種類のキノコにしか見えませんが、毒キノコ「ニガクリタケ」を食べると、3時間ほどで激しい腹痛などに襲われ、最悪の場合、死に至ります。

 食用キノコにそっくりな毒キノコ。中でも注意が必要なのが、食中毒の原因ナンバー1のキノコです。

 広瀬さん:「若いうちは毒キノコと分かっていても、おいしそうに見えるくらいのキノコ。こちらがツキヨタケで、こちらがムキタケというおいしいキノコ。もう一つの特徴は、ツキヨタケという名前のいわれでもあるのですが、夜に発光します」

 まるで忍者のように、食用キノコに紛れ込み、闇夜にボンヤリと怪しげな光を放つ毒キノコ「ツキヨタケ」。その正体とは…?

■毒キノコ原因の食中毒…半数以上は「ツキヨタケ」

 この時期、秋の味覚が楽しめると大人気のキノコ狩り。おいしいキノコと間違うことが多く、特に注意が必要なのが、ツキヨタケです。

 広瀬さん:「このキノコは間違いの多いキノコで、ヒラタケですとか、ムキタケですとか、シイタケにちょっと似ているので。注意が必要ですね」

 ツキヨタケを食用のシイタケ、ムキタケ、ヒラタケと並べてみると、間違ってしまうのも無理はありません。

 毒キノコが原因の食中毒は、この10年間に820人報告されていますが、半数以上の462人は、ツキヨタケが原因でした。

 食べてしまった場合は、嘔吐(おうと)、下痢、腹痛などの症状が現れ、幻覚、けいれんが伴う場合もあります。さらに、厄介なのが…。

 広瀬さん:「同じ木に共生している場合もあるので、往々にして注意が必要ですね」

 ツキヨタケが食用のヒラタケと一緒に生えている様子。少し黄色っぽいほうがツキヨタケです。

■「黒いシミ&リング」危険…暗闇で“黄緑”発光

 しかし、ツキヨタケは生えている環境によって色が違うため、かさの色で見分けることは困難です。では、どうやってツキヨタケと見分ければよいのでしょうか?

 広瀬さん:「最初に柄はありません。それで、根元にリングがあります。ここですね、リングがあります。真ん中から割ると、根元に黒いシミがあります。ただ、すべてのツキヨタケにこのシミがあるわけではないので、余計に注意が必要」

 そして、ツキヨタケを見分けるには、もう一つ方法があります。

 広瀬さん:「最大の特徴は、夜光るんです」

 暗闇のなか、あやしげな黄緑色の光を放つキノコ。実は、先ほどの毒キノコ、ツキヨタケです。

 日中、このように群生しているものを、夜に光を多く取り込むように設定して撮影すると、はっきりと光る様子が確認できます。

 しかし、古くなったものなど、光らないツキヨタケもあるため、確実な方法とは言えません。

 判断に迷った場合は採らないこと。そして、キノコアドバイザーの資格を持つなど熟練した人に教えてもらいながら、キノコ狩りをすることが大事だといいます。

 広瀬さん:「キノコは、それぞれが特徴を持っていますので。その特徴一つ一つを覚えていくのが大事ですね」

(「グッド!モーニング」2022年10月21日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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