【小惑星リュウグウ 】約500万年前に地球に近い軌道に
日本の小惑星探査機「はやぶさ2」が訪れた小惑星「リュウグウ」は、もともとあった軌道から、およそ500万年前に現在の地球に近い軌道にやってきたことが分かりました。
東京大学や九州大学などの分析チームによりますと、日本の探査機「はやぶさ2」が地球に持ち帰った小惑星「リュウグウ」の石に含まれるガスの成分を分析した結果、「リュウグウ」が木星と火星の間にある小惑星帯を離れ、地球に近い現在の軌道におよそ500万年前に乗ったということが分かりました。
また、石を加熱して抽出したガスの成分を分析したところ、太陽系の形成初期段階に、宇宙にあったガスなどがそのままリュウグウの中に閉じ込められているということも分かったということです。
研究チームはこの結果から、小惑星「リュウグウ」の成り立ちについての理解が深まったとし、今後、太陽系がどのように作られたのかを分析するためのヒントになるとしています。
(2022年10月21日放送)
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