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【ウクライナ侵攻】ゼレンスキー大統領「ロシア側は徴兵しようとする」退避呼びかけ
ロシアのプーチン大統領は、一方的に併合したウクライナ4州に「戒厳令」を敷きました。一方、ウクライナのゼレンスキー大統領はロシア側の動きを強く非難し、「近い将来ロシア側は(4州で)徴兵しようとする」とし、占領地からの退避を呼びかけています。
◇
ウクライナ南部ヘルソン州では19日、ボート乗り場に大きな荷物を抱えた人たちが集まっていました。
ロシアはヘルソン州の併合を一方的に宣言しましたが、今、住民らに街から避難するよう求めているのです。親ロシア派が公開した映像には、避難する人が「ウクライナ軍は人が死ぬことを気にせずに攻撃するでしょう。だから、私たちは荷物をまとめてここに来たんです」と話す様子が収められていました。
この背景にあるのはウクライナ軍の反転攻勢です。ロシア側から次々と領土を奪還し、ヘルソン州でも「ロシア軍が押されている」という現実があります。
ウクライナの攻勢を受け、プーチン大統領は19日、新たな手を打ち出しました。
ロシア プーチン大統領
「ロシアを構成する4つの地域における『戒厳令』に署名した」
発表したのは、併合を宣言した4つの州での「戒厳令」です。市民の権利や自由を一定程度、制限できる事実上の戦時体制への移行です。今回、南部の州で人の移動を制限したり、4つの州で企業に協力を強制したりできるとも定めました。統制を強め、ウクライナ軍に対抗する狙いだとみられます。
この事態に、ウクライナのゼレンスキー大統領はSNSで“占領地からの退避”を呼びかけました。
ウクライナ ゼレンスキー大統領
「敗北が近づくにつれて強まるヒステリーだ。近い将来、ロシア側は(4州で)徴兵しようとするでしょう。なるべく(徴兵を)避け、占領地から離れるようにしてください」
一方でロシア側はウクライナ軍の反撃に対し、“住民らの支持”をアピールする映像を公開しました。戒厳令が敷かれた州の1つのドネツク州で「ウクライナ側の攻撃を受けた医療施設を再建し、仮設テントで患者の受け入れを始めた」と主張しています。
ドネツク人民共和国 プシリン首長
「新しい病院ができて、うれしいですか?」
看護師
「はい。もちろん、うれしいです」
市民
「7発のミサイルが撃ち込まれ、すべての窓が割れた。古い建物なので修繕が必要でした」
街を復興させ、住民らの支持を得ているとアピールしているのです。
◇
戒厳令という異例の措置に、アメリカのバイデン大統領は「プーチンは極めて難しい立場に立たされていると思う」と述べています。
(2022年10月20日放送「news every.」より)
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