『ペンギン室温は3℃』『大きな水槽のろ過・水温調整』電気料金高騰で苦悩の水族館…「生き物たちのため365日24時間止められない」(2022年10月18日)
高騰が続く電気料金。その影響は私たちの生活だけではなく水族館や自治体などにも大きく表れています。
私たちの生活に大きく響く電気料金の値上がり。来年春以降も大幅に値上げされることが見込まれるため、岸田文雄総理は来年1月以降できるだけ早く負担軽減策を実施することを明らかにしています。
電気料金高騰の影響はこんな場所にも表れています。約620種3万点の生き物を展示する「海遊館」では…。
(海遊館 柿本賢佑さん)
「生き物たちが暮らす水槽内もそうですし、お客さまがいらっしゃる観覧通路にもいたるところで電気を使っています。量が量なので影響もそれだけ大きくなりますね」
中でも多くの電気を使用するのが“水温を整える機械”などです。
(海遊館 柿本賢佑さん)
「こちらの設備は水の温度を整える機械です。電気で動いています。海水をそれぞれの生き物にあった温度に調整しています。こちらにあるのが水槽のろ過装置です。生き物たちの体調管理のためにも365日24時間止めることができない設備です。これだけの設備を動かすためにはそれなりの電力が必要です」
館内にある水槽はそれぞれに照明・ろ過・水質調整が必要です。またペンギンのいるエリアは常に室温を3℃に保たないといけません。海の生き物たちにとって細かな環境調整は生命維持に関わるため止めることができず、かなりの電気代がかかってしまうといいます。海遊館では照明のLED化などを進めて対策を行っていますが…。
(海遊館 柿本賢佑さん)
「想定していたよりも電気料金の値段が上がっている部分もありますので、予算の関係だったりでかなり苦労している部分もあるようです。早急に対応できるところとしましては、スタッフの事務所の小まめな節電が一番身近なところかなと思いますので、改めてそういったところを徹底していきたいと思っています」
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