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“日本一の白バイ隊員”を目指す女性隊員に密着!涙のワケは?|TBS NEWS DIG
先週行われた全国白バイ安全運転競技大会。リベンジに燃える女性の白バイ隊員に密着、バツグンに優れたバランス感覚の持ち主で、目指すは悲願の日本一。大会で見せた涙のワケは?
■日本一が決定!号泣のワケ 26歳女性白バイ隊員の挑戦 “夢”はマラソンの先導
警視庁白バイ本部特別訓練員・第二方面交通機動隊、清水歩巡査長(26)。白バイ隊員歴は3年6か月です。交通違反者の指導や取り締まりなどを行っている安全運転のスペシャリスト。
警視庁白バイ本部特別訓練員 第二方面交通機動隊 清水歩巡査長
「駅伝やマラソン大会を先導する白バイ隊員の姿に憧れを抱き、警視庁を志望しました」
警察官として実績を積んだのち、厳しい試験と特別な訓練を受けた人だけが白バイ隊員になることが出来ます。警視庁の女性白バイ隊員は現在45名。白バイ隊員全体のわずか4%です。
警視庁白バイ本部特別訓練 山内稔監督
「バランス感覚・速度感覚優れた選手だと思います」
監督も認めるバランス感覚の持ち主。その腕前はというと、幅133センチの隙間をすり抜けます。白バイの横幅は95センチ。このスレッスレの状況でもバランスを崩しません。
実際どれほど難しいのか、近藤アナウンサーが今回特別に白バイを体験しました。
近藤夏子アナウンサー
「この大きな白バイを乗りこなすのに何年ぐらいかかるんですか?」
清水歩巡査長
「私はなかなか乗りこなせなかったので、ようやく先輩たちに追い付いたのが2年ぐらいかかりました」
400キロ近い白バイを自由自在に操るため、日々、体幹を鍛えている清水巡査長。大会にはある思いが…
清水歩巡査長
「昨年の悔しさを胸に、大会では磨き上げた運転技術を全て出し切り最高の走りをしたいです」
実は昨年の大会、同じ警視庁の先輩に僅差で敗れ準優勝。悔しさから今年は絶対に優勝する!という強い思いで出場を決意しました。
迎えた大会当日。全国の警察から選抜された147人の白バイ隊員が集結。スピードや運転技術を競いました。清水巡査長が最初に挑むのは、「バランス走行操縦」です。ライバルたちがミスなく続々とゴール。順番を待つ清水巡査長は緊張の面持ちです。
勢いよく飛び出し、最初の関門「8の字走行」。ここはミスなくクリア。幅30センチの板の上を慎重に進み、ジグザグに並んだ幅の狭いあのパイロンの間も抜けていきます。思わず雄叫びを上げる清水巡査長。ミスなく競技を終えました。
続いて挑むのは、昨年準優勝で悔しい思いをした「スラローム走行操縦」。テクニックとスピードで競います。こぶしを胸に、今大会、勝負の走りです。
疾風のごとく走りだすと、一直線に並んだカラーコーンの間も自由自在にバイクを操り、難なく抜けました。残すは幅スレスレ、ジグザグに並んだパイロンの間を抜けるだけ!…と、次の瞬間、審判員の赤旗が上がりました。最後の最後にパイロンに接触してしまいました。
自分の不甲斐なさに涙が止まりません。そんな清水巡査長の背中を仲間がそっと叩きます。今年こそ優勝を!と挑んだこの競技は9位。
清水歩巡査長
「最後の最後に大きなミスをしてしまい、悔しいんですが走り自体は悔いのない走りが出来たと思いました」
リベンジを誓った「スラローム走行操縦」はミスがあったものの、1つ目の競技「バランス走行操縦」では見事1位。大会翌日…
清水歩巡査長
「次はこの失敗を引き継いでしっかり後輩が結果を出せるようにサポートしていきたいと思います」
大会での失敗を乗り越えて、清水巡査長の挑戦は続きます。
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