元2世信者・小川さゆりさん「心が揺らぐのを利用していて最低」教会側は“親心”主張(2022年10月17日)

元2世信者・小川さゆりさん「心が揺らぐのを利用していて最低」教会側は“親心”主張(2022年10月17日)

元2世信者・小川さゆりさん「心が揺らぐのを利用していて最低」教会側は“親心”主張(2022年10月17日)

10月7日、外国人記者に向けて会見を行った世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の元2世信者・小川さゆりさん(仮名)。

 (旧統一教会の元2世信者 小川さゆりさん・仮名)
 「自分と同じように苦しんでいる多くの被害者の方々の存在を知り、宗教による被害をなくしたいと思いました」

 この会見に際して旧統一教会側から“ある文書”が送られてきていました。

 (小川さゆりさんの夫)
 「(文書には)彼女の両親の署名が入っています。『彼女は、彼女が言っているように、精神に異常をきたしており、そのためこの会見をすぐに中止するように』というメッセージが届きました」

 心の病は4年前にすでに治っているというさゆりさん。涙を浮かべながらも“教会の解散に向けて力を貸してほしい”と訴えました。会見終了後、控室で肩を落とすさゆりさん。

 (会見後の小川さゆりさん・仮名)
 「最後までしっかりしゃべろうと思ったんですけど、でも両親の字が書いてあって、それが見慣れた自分の親の字だとはっきりわかって。(両親が)『心配している』とかそういうようなことを言ってきていたんですけど、そういうのが全部嘘だったんだなって。改めて自分は何をやっていたんだろうなって。自分が信じていたのはこんな組織だったんだと」

 会見から1週間後の10月14日に教会は公式見解を発表。FAXは会見以前に送ったもので、会見の中止を求めたのはあくまで「親心」からだったと主張しました。

 (世界平和統一家庭連合のHPより)
 「あくまで小川さんがこれ以上公の場に出ることで、ご本人の症状が悪化することを心配した『親心』からです」

 また“さゆりさんの病状を公開する意図はなかった”としています。

 こうした教会側の「事実説明」について、さゆりさんはMBSに対して以下のようにコメントしました。

 (Q「親心」という言葉に対しては?)
 「親らしいこともしてこなかったし親の情で心が揺らぐのを利用していると思い最低だと感じた」
 (Q親からの連絡は?)
 「メールで『ウソつくことはしないと信じているけど、あなたが人格がおかしくなる病気だと確信した』と連絡がきた。改めて教会も親も世間知らずだなと」
 (Q教会側から対話の機会を設けるという提案があるが?)
 「内々に示談をしたい思いなのか話し合いをするならメディアを介してしたい。圧力を感じるが『2世問題を解決しよう』と改めて気持ちを強くした」

 そんな中、10月17日の国会では、岸田文雄総理が旧統一教会に対して宗教法人法に基づく調査を実施すると表明しました。

 (岸田文雄総理)
 「宗教法人法第78条の2に基づき、報告聴取、質問権の行使に向けた手続きを進める必要があると考えており、文部科学大臣に速やかに着手させます」

 ついに始まる旧統一教会の調査。今後、解散命令請求に発展する可能性はあるのでしょうか。

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