80年代レトロゲームに外国人客興奮!“爆買い”止まらずスーツケース追加の強者も(2022年10月16日)
入国制限がほぼコロナ前に戻り迎えたこの週末。
歴史的な円安を追い風に、町にはいわゆる「爆買い」する外国人観光客の姿が戻る一方で、ホテルなど受け入れ側の深刻な人手不足が浮かび上がってきました
▽“3年ぶり” 帰ってきた山車&外国人旅行客
3年ぶりの開催となった「川越まつり」。29台の山車が蔵造りの街並みを練り歩きました。
(佐々木一真アナウンサー)「道を埋め尽くすほど多くの人で賑わいを見せています。町全体が熱気に包まれていますね。あちら外国人観光客の方の姿もあります。」
水際対策の大幅緩和と「全国旅行支援」がダブルで始まって、初めての日曜日ということもあり、この賑わいです。
Q. この祭りは初めてですか?
(ドイツ人観光客)「はい、初めてです。山車を作るには相当な手間と時間がかかっているでしょう。本当に素敵です。」
(アルゼンチン人観光客)「制限が緩和された日に来ました。」
「とても楽しんでいます。すべて素晴らしくて、みんな親切です。」
今回の水際対策の緩和では、入国者数の“上限”が撤廃され、個人旅行も可能になりました。
▽イタリア人旅行客 下町でベーゴマ達人と…
成田空港には、続々と外国人観光客が…。
(外国人観光客)「イタリア人です。ローマから来ました。」
初めて日本にやってきたイタリア人カップルに密着させてもらいました。
個人旅行で、行先は自由。持参したガイドブックをもとに、その日のプランを練ります。
(マリアさん)「谷中に行こうと思います。」
二人が選んだのは、東京の下町の中でも、昭和の面影が色濃く残る、台東区の谷中。
(ニコロさん)「きれいですね。小さな建物や店が調和しています。」
個人旅行だからこその触れ合いも。ここはボランティアがベーゴマ遊びを教えてくれる“ベーゴマ道場”です。
ベーゴマの達人「痛くないからね。」
次々と繰り出される“スゴ技”に圧倒される二人。戸惑いながらも、初めてのベーゴマに挑戦します。
「ワン・ツー・スリー。ノーノーノーノー。もっとリラックス。」
再びチャレンジしますが、失敗。3度目の挑戦で…
「ワン・ツー・スリー。」
「OK。」
「うまくいった!」
最後には、手作りのお土産までもらいました。
次に向かったのは、定番の観光スポット“浅草”。お目当ては日本の“スイーツ”です。
(店員)「おばちゃん、グラッツェだよ、グラッツェ。」
(店員)「グラッツェ!グラッツェ!」
「ありがとうございます。グラッツェ!」
熱々の揚げまんじゅうに、大満足。日本語で、感謝の気持ちを伝えます。
「オイシイ!」
「おいしい?べリーグッド!」
初めての東京、印象に残ったのは、場所より人だといいます。
(マリアさん)「日本人はすごく親切でした。」
「ベーゴマも。」
「これをもらいました。音がするんです。とても楽しめました。」
▽外国人旅行客も興奮!80年代レトロゲーム
外国人の姿は、こんなところにも…。彼らのお目当ては…
(アメリカ人観光客)「ゼルダのゲームボーイ用です」
次々と手に取るのは“レトロゲーム”です。こちらの中古ゲームショップには、懐かしのゲーム機やソフトが並んでいます。
イギリスから来たこちらの男性は…
(イギリス人観光客)「オリジナルのファミコンだよ、驚きだよ!」
「写真撮ってくれる?」
ファミコンと一緒に、上機嫌で記念撮影。
「レトロ系のゲームが大好きでね。」
ショーケースには、高額商品も…
(鴇田明信ディレクター)「こちらのゲームソフトは90万円を超えていますが、外国人の方が購入したといいます」
円安と個人旅行の解禁が重なり、7割を外国人客が占めているいいます。
(アメリカ人観光客)「これはかなり年代物で、アメリカでは手に入りません」
PCエンジンなど古いゲーム機、2万5000円分を購入。
「古いゲームを持ってる人はそんなに多くないから年代物だし、レアだからね。今は円が安いので特に嬉しいね。何もかもすごく安いです」
▽お土産買い過ぎて「スーツケースも追加購入」
東京タワーにやって来たのは、アメリカ人ら20人の団体ツアー。
(アメリカ人観光客)「とてもきれいです。最高です」
夜景に魅了されながらも、気になるのは…
(佐々木一真アナウンサー)「こちらの方、ATMからお金を引き出していますね。今日になって再び円安が進んだことで1ドル147円で計算してますね」
円相場です。
(アメリカ人観光客)「来日には絶好のタイミングでした。」
ディスカウントストアで女性が買ったのは、大量のチョコレート。
「こういうのはアメリカにはないので、キットカットの色々な種類の味は。色々な人へのお土産です。」
レシートを見せてもらうと、お菓子だけで1万円を超えていました。
翌日、訪れたのは築地。海の幸には目もくれず、また買い物です。
(佐々木一真アナウンサー)「みなさん向かった先は包丁を販売しているお店ですね」
真剣に包丁を品定めするツアー客。
(アメリカ人観光客)「世界のどこよりも品質がいいです。」
(佐々木一真アナウンサー)「こちらの女性は包丁2本と包丁研ぎも購入したようです。飛ぶように包丁が売れていきます」
Q. 何に使いますか?
「野菜とステーキですね。全部合わせて500ドルでした。」
Q.7万5千円くらいですね 安いですか?
「はい」
この女性、他にも気になるものが…
(佐々木一真アナウンサー)「侍と書かれたショットグラスを4つ購入しています」
Q.この漢字の意味はわかりますか?
「いいえ」
(佐々木一真アナウンサー)「侍です」
「ああ、サムライ」
次に向かったのは…浅草。雷門で記念撮影、そのまま浅草寺に行くと思いきや…
(佐々木一真アナウンサー)「みなさん、浅草に着くや否や向かった先は、こちらかばん屋さんですね…」
(アメリカ人観光客)「大きいのが欲しい」
(佐々木一真アナウンサー)「みなさん、次々とスーツケースを手に取っていきます。」
店は、ツアー客で貸し切り状態。通りがかった人は…
(通行人)「爆買いしたから(スーツケースが)足りなくなったって事ですよね。すっごい大きいの買ってる!」
前日、スーツケースを買いたいと話していた男性は…
Q. 大きなスーツケースを買ったんですね?
「ええ、1つ。スーツケースが2つとももう満杯なのでこっちに移します。」
(佐々木一真アナウンサー)「ほとんど全員が購入したばかりのスーツケースを引きながら浅草の街を後にします。」
▽中国からオンラインで“日本買い”
年間およそ1000万人が来日した中国人観光客は、ゼロコロナ政策でまだ戻ってきていませんが、すでに“爆買い”は始まっていました。
歴史的な円安で、次々と売れているのが“日本産の真珠”。中でも美しい光沢のアコヤ真珠が人気です。
例えば、160万円のネックレス。ドル建てにすると…
(東京真珠 海外営業部 古屋典彦部長)「半年前と比べて大体ですが、32万円も安く購入することができます。2割の価格差が出てきますので、かなりお得になります。」
こちらの会社は、輸出の9割以上が中国。
(中国のバイヤーと取引する東京真珠 ジェリーさん)「中国のバイヤーさんは日本に入るのは難しいので、今オンラインでやってるのが多いと思います。」
SNSなどを使った“オンライン”での取引です。
(中国人バイヤー)「品質が良いものが人気ですね。アコヤ(真珠)のサイズは小さめで、アジア人の小柄な体格にはピッタリです。真珠を買うのに、今が1番良いタイミングです。」
中国のバイヤーは、品質が良い高額商品から先に買って行くといいます。
(東京真珠 海外営業部 古屋典彦部長)「多い時は1回の商売で、1000万円以上ということもあります。(中国人の)海外の行き来が自由になればさらに大きな恩恵を受けられると考えています。」
▽「スタッフ半分に」急務は従業員確保
観光客の増加に期待が膨らむ一方、受け入れ側は…
浅草にあるこちらの宿は、リーズナブルな価格で、以前から外国人観光客に人気のホテルです。
(「SAKURA HOTEL ASAKUSA」 田中有紀さん)「(外国から)20名から60名の団体様が(来年)2月に6件。4月で11件の予約が入っている。(予約は)どんどん伸びてくる感じですね」
個人旅行の解禁で外国からの予約が増え、年明けは、7割以上の客室が埋まっているといいます。
しかし、心配なのは「スタッフ」です。
(田中有紀さん)「お客様がたくさん増えてきてそれに対応できるかというところですかね」
Q. 今どの部署のスタッフが足りていない?
「全般的にスタッフが欲しいのでカフェとフロント運営ですね」
コロナ前はスタッフ6人でしたが、今は、半分の3人で回しているといいます。宿泊業務の一方で…
24時間経営のカフェも併設。軽食などの調理もします。
フロント業務もこなしながらの作業…。今後、スタッフを増やし、しっかりと接客の研修を行い、準備するといいます。
(田中有紀さん)「私たちにとっては待ち望んだ状況ですので、以前の稼働のような80~90%を目指して頑張っていきたいと思っています。」
10月16日『サンデーステーション』より
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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